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三笠宮さま逝去、昭和天皇の末弟、100歳 皇族最長寿

三笠宮さまが逝去 一般参賀の三笠宮さま
新年一般参賀で、宮殿・長和殿のベランダから手を振られる三笠宮さま=2015年1月2日
Photo By 共同 

 昭和天皇の末弟で、天皇陛下の叔父に当たる三笠宮さまが27日午前8時34分、入院先の東京都中央区の聖路加国際病院で心不全のため亡くなられた。名前は崇仁。宮内庁によると、信頼できる記録上、皇族では最長寿の100歳だった。皇位継承資格がある皇族は皇太子さま、秋篠宮さま、悠仁さま、常陸宮さまの4人に減った。本葬に当たる「斂葬(れんそう)の儀」は11月4日午前10時から東京都文京区の豊島岡墓地で営まれる。妻の百合子さまが喪主を務める。

 三笠宮さまは5月16日、急性肺炎で入院。宮内庁によると、27日午前7時40分ごろまでは安定した状態だったが、その後心機能が低下した。皇位継承順位は5位。三笠宮さまの死去で、天皇と皇族からなる皇室は19人になった。

 現在の皇族で唯一、軍務経験があり、太平洋戦争中は大本営陸軍参謀などを歴任した。満州事変での現地軍の独走など軍の在り方を批判。平和を希求する姿勢を鮮明にした。普段は気さくで穏やかな人柄から「大殿下」と呼ばれて慕われていた。古代オリエント史の研究者としても知られ、ダンスも得意だった。

 宮内庁の山本信一郎長官は会見で、皇族の減少が進んだ現状に触れ「大きな課題」との危機感を示した。皇室制度を巡り、政府は天皇陛下の生前退位の制度化へ向けた議論を優先。「女性宮家」創設など過去の政権が検討してきた皇族減少への対応の議論は後回しにする「二段構え」で臨んでいる。

 宮内庁は、天皇陛下と皇后さまら皇族が27日から7〜90日、喪に服すと発表。両陛下や皇太子ご夫妻ら皇族は27日夕、相次いで宮邸を弔問に訪れた。また、11月1日に元赤坂の赤坂御苑で予定していた秋の園遊会の取りやめを決定した。27日に皇居・御所で予定していたフィリピンのドゥテルテ大統領との会見も中止となった。

[ 2016年10月28日 05:30 ]

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