蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】関東大学サッカー 神奈川大、逆転Vで1部復帰へ MF武田将平「セットプレーが鍵」2016年10月28日 紙面から
第90回関東大学サッカーリーグ(東京中日スポーツ後援)は残り3戦となり、クライマックスが近づいてきた。2部では、1部昇格決定が目前の首位・東京国際大と2年ぶりの1部復帰を狙う2位・神奈川大が次節で激突する。昇格枠は2だが、神奈川大は逆転優勝を果たしての返り咲きを目指す。VへのキーマンとなるのはMF武田将平(4年・流通経大柏)。J2岡山への来季加入が内定しているレフティーボランチに思いを聞いた。 (取材・構成、関孝伸) ◆「得点に直結するパスが仕事」−武田選手の武器は左足から繰り出す長短織り交ぜたパスと、セットプレーでの正確なキックです。武田選手のパスが勝敗の行方を左右します 武田「得点に直結するパス、試合を決定づけるパスをどんどん出していくのが自分の仕事。(ロングパスなどで)ピッチを広く使って、チームを落ち着かせることもできます」 −今季のリーグ戦は1年での1部復帰を狙う戦いです。折り返しの時点では4位。昇格圏内の2位以内には入れず、やや不本意な前半戦でした 「前半戦はチームのまとまりが十分ではなかったと思います。開幕から4連勝したんですけど、内容的には良くありませんでした。連勝が止まった後、ボロが出て、勝ち点を重ねられない試合が増えていきました」 −後半戦に入って盛り返し、現在は2位に浮上しています。チーム状態が上向きになるきっかけがあったのでしょうか 「きっかけは天皇杯でした。神奈川県予選(3月から8月)を7試合勝ち抜いて、本大会に出場できました。本大会ではJ2の町田に1−0で勝って(8月27日)、J1の磐田とやれました(9月3日)。トーナメントを戦う中で、チームの雰囲気が大きく変わっていったんです。ひとりひとりが自信をもってプレーするようになりました。磐田には0−2で負けましたけど、いい試合ができて、その翌週からのリーグ後半戦につながりました」 −リーグの前半戦と後半戦の間に、武田選手自身にも変化がありました 「岡山の練習に参加しました。自分が得意とするキックは通用する部分があったし、逆にできると思っていたことが普通のレベルだったりもしました。新しい物差しが見つかったというか、物差しが長くなりました。目指す基準が高くなったので、もっとやらなくちゃと思って努力しています」 ◆10アシストでランキング1位−今リーグ、ここまでの自身の出来をどう評価しますか。記録としては3得点10アシストです 「前半戦は考えすぎたところがあり、去年の方がもっとアグレッシブでした。後半戦に関しては、セットプレーで少しは貢献できているかなとは思いますけど、流れを変えるパスや決定的なパスをあまり出せていません。決定的なパスを出す回数をもっと増やしていかなければいけないと考え、前線に絡む回数が多くなって、自分自身のシュートが増えてきているのはいいことです」 −10アシストはランキングの1位です。あとひとつで、アシスト王の表彰規定に届きます 「そこはあまり気にしていません。残り3試合の中で、得点につながるパスを1本でも多く出せればいいなという感じです」 ◆「岡山もJ1に昇格できたら最高」−次節は首位の東京国際大戦です。神奈川大との勝ち点差は5です 「負けたら優勝がなくなります。優勝して、1部に昇格したいんです。向こうは最悪引き分けでもいいと考えているでしょうから、そこに隙が生まれてくるはず。セットプレーが鍵になるので、自分が試合を決められたらいいなと考えています」 −J2で現在5位の岡山もJ1に昇格できるかもしれません 「岡山に勝っていってほしいと願っています。自分自身、より高いレベルのJ1でやってみたいですし、試合で使ってもらえれば、やれる自信もあります。神大が1部に上がって、岡山もJ1に昇格できたら最高です」 ◆努力を苦にしない<長谷川大監督の武田評> 「攻守にわたってアグレッシブに関わること、相手のプレッシャーが強い中でも自分の良さをしっかりと出すことを彼には強く求めています。懸命に努力して、ここまではい上がってきているので、努力を苦にしない選手。サッカーに対して貪欲にチャレンジして吸収していくのが、彼の一番素晴らしいところです」 <武田将平(たけだ・しょうへい)> 1994(平成6)年4月4日生まれの22歳。神奈川県出身。181センチ、66キロ。伊勢原市立桜台小2年のときにリトルジャンボサッカークラブでプレーを始めた。伊勢原市立伊勢原中での部活動を経て流通経大柏高(千葉)へ。同高で自身は全国大会に出場できなかった。神奈川大では1年の途中からレギュラー。昨季は関東大学選抜Bのメンバーに。今季はJ2岡山の特別指定選手としても登録されている。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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