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【ゴルフ】

新星誕生だ 岐阜出身の22歳・副田が4位発進

2016年10月28日 紙面から

4アンダーで4位タイの副田裕斗。9番で第2打を放つ=ABC・GCで

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◇マイナビABC<第1日>

 ▽27日、兵庫県加東市、ABCGC(7217ヤード、パー72)▽晴れ、18・9度、北北西7・8メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽93選手(アマチュア4人)▽観衆1545人

 主催者推薦選手選考会(通称マンデートーナメント)を突破した今季レギュラーツアー初出場のプロ4季目、副田裕斗(22)=谷汲CC=が4位タイと大健闘。7バーディー、3ボギーの68で回り、首位に2打差の4アンダーで初日を終えた。日本人最上位は5アンダー、2位タイの片山晋呉(43)=イーグルポイントGC。トップは、同じくマンデートーナメントから出場した韓国の高校生プロ、任成宰(イム・ソンジェ)。

 男子ツアーに新星誕生の予感が漂った。「副田裕斗」という見慣れぬ名前が、紅葉の始まりつつある会場のリーダーボードで異彩を放つ。午後4時すぎ、すでに薄暗くなった最終組の最終ホール(9番)。寒さが増し、すでに多くのギャラリーが家路についていたが、報道陣のカメラはずらりとグリーン奥に陣取って、副田が来るのを待っていた。

 残念ながら第2打をグリーン奥にこぼしてボギーで終えたが、副田は「主に戦っている下部ツアーは一日で予選カットになってしまう。(レギュラーツアーの)4日間大会は落ち着いてできる」と、素朴な雰囲気の中にも若者らしい笑顔を見せた。181センチ、86キロの体格から繰り出す290ヤード超のドライバーショットが武器。「レギュラーツアーだからといって、小さくなるな」という周囲のアドバイスを思い出し、パー3を除く14ホールでドライバーを握らなかったのは1度だけ。576ヤードの長い4番パー5は逆風の中、2日前にメーカーに用意してもらった5番ウッド(ユーティリティー)で第2打をグリーンエッジまで運び、楽々バーディーを奪った。

 「孫をプロゴルファーにしたい」という祖父・准一さんの方針で、わずか1歳でゴルフのまね事を始め、小学校時代は友達と遊びに行きたいのを我慢して泣きながら練習場に通った。「あと3日ある。まずは予選通過を目標に…」と、好スタートにもあくまで謙虚だが、「(祖父に)ここまでしてもらった。恩返しをしたい」と決めている。2004年のこの大会で、井上信がマンデートーナメントからの出場で優勝し、話題になった。もちろん、副田もそれを知っている。 (大西洋和)

 

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