コメの作柄 一部で台風の影響出るも「やや良」

コメの作柄 一部で台風の影響出るも「やや良」
今月15日時点のことしのコメの作柄は、一部に8月以降の台風の影響が出ているものの、北陸などを中心におおむね天候に恵まれて生育が順調だったことから、全国平均で「やや良」となりました。
農林水産省が発表した今月15日時点のコメの作柄によりますと、平年を100とした作況指数は全国平均で103の「やや良」となりました。

地域別に見ますと、北陸では生育期間を通じて天候に恵まれ、コメの最大の産地である新潟県で108となるなど、全体で39年ぶりに107の「良」となりました。

また、東北はことし8月の台風10号で大きな被害が出た岩手県東部でコメの生産に影響がみられたものの、全体では103の「やや良」となったほか、北海道、東海、近畿、四国、中国は102の「やや良」でした。

関東に長野県と山梨県を加えた地域と九州も、一部に台風や日照不足の影響が出ましたが、101の「平年並み」でした。

コメの品質についても、熟していない小さい粒が少ないことなどから、去年よりもいいということです。

一方で、主食用のコメの作付面積は家畜の餌用への転作などによって減少が続いています。

今回の作況指数をもとにした主食用のコメの予想収穫量は全国で749万8000トンと国内の需要量の見通しを下回り、去年よりもコメの価格は値上がり傾向となる見通しです。