お湯を入れたどん兵衛を持ち俺はそそくさとコンビニを出る
目的地は近場の公園だ、その公園の近くには有名スクールアイドルが在校している音ノ木坂高校もある
その公園に行くと下校中の可愛いJKがたくさん通るので目の保養にもなる、だから俺はよくその公園に通っている
そんな事を考えている間に目的の公園に到着した
どん兵衛にお湯を入れてから5分だ、もうすぐ出来上がる
そう……今日俺がここに来たのは可愛いJKを眺めるためじゃない
ある生物に会うためだ
5分たった、どん兵衛の蓋を完全に開ける
香ばしい匂いが俺を中心に公園に充満する
俺も腹が空きこのどん兵衛に飛びつきたい所だが……このどん兵衛はあの子にあげるため買ったのでグッと堪える
それにしても遅い、もうどん兵衛を開封して3分は経つのにまだ姿を見せない
これでは側から見たら俺がどん兵衛開けてるのに箸を付けない変人に見えるじゃないか
「やんやん」
!
来たか、今日も独特の鳴き声を出しているこの生物は
「やーん!おうどんしゃんやん!」
狸と人間のハーフに見えるこの奇妙な生物を俺は『ちーたぬ』はたまた『ちぃたぬ』なんて呼んでいる
本名こそ知らんが親がのんたぬなんていう名前らしいので俺はこう呼んでいる
一度だけ親ののんたぬを見たことがあるがなかなかプリティな生き物だった、可愛かったです、はい。
だが俺はのんたぬよりこのちぃたぬの方が好きだ
キュートで中々可愛げのある奴で定期的にナデナデしたくなる尻尾を持っている
俺が頭の中でこんな事を考えていると、ちぃたぬが口を開いた
ちぃたぬ「おうどんしゃんちょうだいやん!」
俺「おう、食え食え」
俺「ほっ」ビリッ
俺はコンビニの店員から貰ったフォークの袋を開け、そのフォークをちぃたぬに差し出す
なぜ割り箸じゃなくフォークなのかというと、このちぃたぬという生き物、名前の通り物凄く小さい
大きく見積もっても身長は25cmと言ったところだ
身長が小さいので必然的に手も小さい
だから比較的持ちやすいフォークを貰ってきたのだ
ちぃたぬ「んっ……んっ…………」
何やら苦戦している様子
ちぃたぬ「もたぇへんやー……」
流石に想定外、まさかフォークまで持てないとは………
ちぃたぬ「おいちぃやん!」チュルチュル
仕方なく、俺が食べさせる形になった
しかしこの光景は職質されてもおかしくない光景である
なぜかというとこのちぃたぬという生物……身長を除けば人間の幼女が狸のコスプレをしているようにしか見えない
側から見たら俺がロリコンに見える
ちぃたぬ「チュルチュル」ポテェポテェ
勢いのない尻尾が上下に大きく振られる
きっと尻尾を振る行為は興奮している証なのだろう
ちぃたぬ「おうどんしゃん、ちゅるちゅる!ちゅるちゅる!」
ちぃたぬ「おいちぃ!!おいちぃやん!」
ちぃたぬ「………おあげさんもたべていぃの?」
俺「おう、いいぞ」
ちぃたぬ「やーん!うぇしいやん!!」パクパクパク
ちぃたぬの効力
・見ていて癒される
・心が浄化される
・疲れが取れる
副作用
・金
そんな馬鹿げた事を考えているとちぃたぬがその場にうずくまっているのが俺の視界に入った
ちぃたぬ「ゲホッゲホ!!」
俺「ど、どうした!」
器官に入って噎せたのか?
それともがっつきすぎて吐きそうなのか?
未知なる生物なのでそんな事を考えても仕方がない
俺は背中を叩くという最善策を取った
ちぃたぬ「ゲホッゲホ…!!いたっ…いたぃやん……」
俺「あ、わ……悪い」
背中を叩いても痛がってしまう
もはやなす術もなく絶望していたその時
ダダダダダダダダ
のんたぬ「どくやん!!」ドスッ
俺「グヘッ……!」
俺にドロップキックをかましたこの生物
ちぃたぬのお母さん、のんたぬだ
てか、肩いてぇんだけど……なに?宮迫?俺がマゾじゃなかったら絶対怒ってたよ、いやマジで。
のんたぬ「ちぃちゃん!!!おちついて!!!」
ちぃたぬ「はぁはぁ………」
ちぃたぬの事は全てのんたぬに一任し、傍観するしかなかった俺はのんたぬに声をかける
俺「大丈夫なのか……?」
のんたぬ「だまってゆやん!!!」
俺「……………悪い」
かなり緻密な作業なのか、のんたぬはピリピリしていた
俺はちぃたぬが助かる事を願い静かに待った
のんたぬ「……………」ポテポテ
俺「……………助かったのか?」
のんたぬ「もうだいじょうぶやん」
俺「なんで急にむせ始めたんだ?」
のんたぬ「ちぃちゃんがあんなおおきいたべものたべぇるはずないやん…」
のんたぬ「もっとこまかくしてあげなあかんやん!!」
俺「悪い…………」
消化器官がないのか……いや喉が狭いのか………よくわからないがとにかくちぃたぬに対しては食べ物を小さく細かくして与えなければいけないらしい
のんたぬ「ちぃちゃをくゆしめたばつとしてうちらをかうやん」
俺「あぁ……罰として飼う………え?」
のんたぬ「よっしゃあ、きまぃやん!!」
のんたぬ「はやくいえにあんないしてや!!!はよう!!はよう!!」
俺「マジか…………」
こうして俺はのんたぬ親子を飼い始め波乱万丈な生活を送ることになったのは言うまでもない
完
目的地は近場の公園だ、その公園の近くには有名スクールアイドルが在校している音ノ木坂高校もある
その公園に行くと下校中の可愛いJKがたくさん通るので目の保養にもなる、だから俺はよくその公園に通っている
そんな事を考えている間に目的の公園に到着した
どん兵衛にお湯を入れてから5分だ、もうすぐ出来上がる
そう……今日俺がここに来たのは可愛いJKを眺めるためじゃない
ある生物に会うためだ
5分たった、どん兵衛の蓋を完全に開ける
香ばしい匂いが俺を中心に公園に充満する
俺も腹が空きこのどん兵衛に飛びつきたい所だが……このどん兵衛はあの子にあげるため買ったのでグッと堪える
それにしても遅い、もうどん兵衛を開封して3分は経つのにまだ姿を見せない
これでは側から見たら俺がどん兵衛開けてるのに箸を付けない変人に見えるじゃないか
「やんやん」
!
来たか、今日も独特の鳴き声を出しているこの生物は
「やーん!おうどんしゃんやん!」
狸と人間のハーフに見えるこの奇妙な生物を俺は『ちーたぬ』はたまた『ちぃたぬ』なんて呼んでいる
本名こそ知らんが親がのんたぬなんていう名前らしいので俺はこう呼んでいる
一度だけ親ののんたぬを見たことがあるがなかなかプリティな生き物だった、可愛かったです、はい。
だが俺はのんたぬよりこのちぃたぬの方が好きだ
キュートで中々可愛げのある奴で定期的にナデナデしたくなる尻尾を持っている
俺が頭の中でこんな事を考えていると、ちぃたぬが口を開いた
ちぃたぬ「おうどんしゃんちょうだいやん!」
俺「おう、食え食え」
俺「ほっ」ビリッ
俺はコンビニの店員から貰ったフォークの袋を開け、そのフォークをちぃたぬに差し出す
なぜ割り箸じゃなくフォークなのかというと、このちぃたぬという生き物、名前の通り物凄く小さい
大きく見積もっても身長は25cmと言ったところだ
身長が小さいので必然的に手も小さい
だから比較的持ちやすいフォークを貰ってきたのだ
ちぃたぬ「んっ……んっ…………」
何やら苦戦している様子
ちぃたぬ「もたぇへんやー……」
流石に想定外、まさかフォークまで持てないとは………
ちぃたぬ「おいちぃやん!」チュルチュル
仕方なく、俺が食べさせる形になった
しかしこの光景は職質されてもおかしくない光景である
なぜかというとこのちぃたぬという生物……身長を除けば人間の幼女が狸のコスプレをしているようにしか見えない
側から見たら俺がロリコンに見える
ちぃたぬ「チュルチュル」ポテェポテェ
勢いのない尻尾が上下に大きく振られる
きっと尻尾を振る行為は興奮している証なのだろう
ちぃたぬ「おうどんしゃん、ちゅるちゅる!ちゅるちゅる!」
ちぃたぬ「おいちぃ!!おいちぃやん!」
ちぃたぬ「………おあげさんもたべていぃの?」
俺「おう、いいぞ」
ちぃたぬ「やーん!うぇしいやん!!」パクパクパク
ちぃたぬの効力
・見ていて癒される
・心が浄化される
・疲れが取れる
副作用
・金
そんな馬鹿げた事を考えているとちぃたぬがその場にうずくまっているのが俺の視界に入った
ちぃたぬ「ゲホッゲホ!!」
俺「ど、どうした!」
器官に入って噎せたのか?
それともがっつきすぎて吐きそうなのか?
未知なる生物なのでそんな事を考えても仕方がない
俺は背中を叩くという最善策を取った
ちぃたぬ「ゲホッゲホ…!!いたっ…いたぃやん……」
俺「あ、わ……悪い」
背中を叩いても痛がってしまう
もはやなす術もなく絶望していたその時
ダダダダダダダダ
のんたぬ「どくやん!!」ドスッ
俺「グヘッ……!」
俺にドロップキックをかましたこの生物
ちぃたぬのお母さん、のんたぬだ
てか、肩いてぇんだけど……なに?宮迫?俺がマゾじゃなかったら絶対怒ってたよ、いやマジで。
のんたぬ「ちぃちゃん!!!おちついて!!!」
ちぃたぬ「はぁはぁ………」
ちぃたぬの事は全てのんたぬに一任し、傍観するしかなかった俺はのんたぬに声をかける
俺「大丈夫なのか……?」
のんたぬ「だまってゆやん!!!」
俺「……………悪い」
かなり緻密な作業なのか、のんたぬはピリピリしていた
俺はちぃたぬが助かる事を願い静かに待った
のんたぬ「……………」ポテポテ
俺「……………助かったのか?」
のんたぬ「もうだいじょうぶやん」
俺「なんで急にむせ始めたんだ?」
のんたぬ「ちぃちゃんがあんなおおきいたべものたべぇるはずないやん…」
のんたぬ「もっとこまかくしてあげなあかんやん!!」
俺「悪い…………」
消化器官がないのか……いや喉が狭いのか………よくわからないがとにかくちぃたぬに対しては食べ物を小さく細かくして与えなければいけないらしい
のんたぬ「ちぃちゃをくゆしめたばつとしてうちらをかうやん」
俺「あぁ……罰として飼う………え?」
のんたぬ「よっしゃあ、きまぃやん!!」
のんたぬ「はやくいえにあんないしてや!!!はよう!!はよう!!」
俺「マジか…………」
こうして俺はのんたぬ親子を飼い始め波乱万丈な生活を送ることになったのは言うまでもない
完
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