( ヽ ―――― ○ ―――― , ⌒ヽ ( ) // | \ ( ' ( ヽ⌒ヽ 、 / / | \ ゝ `ヽ( ) | (⌒ 、 ( 、⌒ ヽ ( ヽ ( (⌒ ) ( _.. ヾr0ヾ_ / ,r'l0i{'0ヾヽヽ ~`i,/ {!i} ヽi´~ {!i} __ _ __ {!i} (〆::::、::::ヽ) {!i} i:::ノノ人::::) {!i} 人l|*-o-ノリ スヤァ {!i} |::〈lU介U::| __,,.. .-‐ ''''''""(_((__く/O__つ .. ..._... ...._... ..._... ._,,..-‐''.... .._..... .._.... .._.... ... .._. . .. `゙''ー-、,_.. ..._... ...._... ..._... .::..:..:..ー::::..:..::.:.〜.:...::..:..::..:..:-..::::..:..::.:..:.〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:.〜..::..:..::..:..:-..::::..:..:::::..:..: 〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:...::..:..::... 〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:...::..:..::... 〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:..〜.::..:..::.. __ _ __ (〆::::、::::ヽ) !? i:::ノノ人::::) 人l|;゚O゚ノリ、 |:::⊂f介iつ:| . ,,::::::;,|リ.く<つ_つリ,,::::;,、1匹の狸は目を覚ました
「……?」
「…っあっ…あぁ…」
狸は言葉を話そうとしたが何一つ単語を知らないので喋る事は出来なかった
「やん………」
狸はなぜか泣きたくなった
『寂しい』ただその感情だけに襲われた
そんな時
「おきたの?」
寂しさに襲われていた狸に声が聞こえた
「ずいぶんながくねてたねぇ」
孤独の狸の容姿に非常に似た狸がガリ股気味で立っていた
「あっ………うぅ……」
のんたぬはお話をしてみたかったが言葉を知らないので喋る事は出来なかった
子狸に非常に似 ガリ股気味で立っている狸は一言だけこう言った
「わたしがお前のママやん」
子狸は意味を理解出来なかったが直感的に「嬉しい」と感じたので笑った
それと同時に嬉し泣きもした
この島には誰もいない、所謂無人島である
お母さん狸、通称ママたぬはのんびりと無垢に誰からも愛されてほしいと願い娘に
「のんたぬ」と名付けた
ママたぬはこの世に生まれたばかりでまだ十二分に歩けない娘を抱き抱え家へと連れて行った
のんたぬ「へへ……」
ママたぬ「ふふっ…帰ったらとりあえずお風呂入ろっか♪」
ママたぬ「しかし綺麗な尻尾やね〜」サワサワ
のんたぬ「やんっ!」
ママたぬ「ははは、ごめんごめん」
狸というのは完全に成長した状態でも尻尾の長さは15〜18cm大きくても20cmが相場である
しかしのんたぬやママたぬの尻長は明らかに20cmではない
推定30〜35cmと見受けられる大きさ
その尻尾もママたぬは撓っていてシナシナだが
生まれたてののんたぬは滑らかな毛立ちだった
この事から本来の狸とのんたぬ親子は別種である事が分かる
徐々にのんたぬも成長し、今や二本足で歩けるようになった
言葉も少しだけ覚えた
と言っても日常会話が出来るレベルである
ママたぬ「うーん、あ!この木の実食べれそうやなぁ」
今日はママたぬと木の実採集
のんたぬは日陰でお座りしママたぬの木の実採集を見学
のんたぬ「やーん」
のんたぬ「ママおそいやーん!!」
ママたぬ「ごめんね、もう少しだから」
のんたぬはワガママで自由奔放に育ってしまった
のんたぬの育成というのは物凄く難しいようなので親は相当の包容力を持ち合わせないとダメなようだ
しかしのんたぬもまだ人間の年齢でい3〜5歳程度なのでこの性格も仕方のない事
言ってしまえばまだ子供である
のんたぬ「ながいやーん……」
のんたぬは退屈そうに呟いた
のんたぬ「!」
のんたぬは閃いた
自分も木の実採集を手伝えば早くお家に帰れるのではないかと
のんたぬ「よっしゃぁーてつだうで〜」
のんたぬ「よし!これとこれとこれ!!」
__ _ __ (〆::::、::::ヽ) i:::ノノ人::::) やーん 人l|*^ヮ^ノリ - __|:::〈lU介つ○-----ヾ/---- (_((__,く/O__つ
のんたぬは目に入る木の実を無差別に取っていきママたぬの所に向かった
道中、虫の死骸や腐ったゴミなども拾い木の実と一緒にママたぬに見せてみた
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のんたぬは自信満々の表情でママたぬに渡してみせた
動機こそ早く帰りたいという自分勝手な思いだったが
途中からはママたぬの負担を減らす一心で木の実採集をしていた
のんたぬは優しい女の子に育った
のんたぬ「うちがんばったやん!はやくかえょ?」
のんたぬは帰宅する道すがらに褒められると思った
だが
プルプル
ママたぬ「こんな物拾っちゃダメやん!!」
のんたぬ「え………」
ママたぬ「こんな汚らわしい物!」
ママたぬは虫の死骸とゴミを手で払った
のんたぬ「グスッ……のんちゃぁ…がんばったやん……ほめてくれても……グスッ…」
ママたぬ「………帰るよ」
のんたぬ「グスッ……ママきやいやん!!やあああん!!」
のんたぬはグズってしまった……
が、これはのんたぬを咎めてはいけない
狸というのは本来なんでも食べる動物
それこそ極端に言えば生ゴミでも虫の死骸でも
当然、狸の仲間ののんたぬ親子も食べれないわけがないのだ
しかしママたぬはそれを拒む
何故か
幼いのんたぬには答えはが出せなかった
__ _ __ (〆::::、::::ヽ) i:::ノノ人::::) やん……グスッ 人l|*j〜 jノリ、 |:::⊂f介iつ::| __|リ.く====>.リ (_((__,ノ .JJ
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