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「PPAP」ギネス認定…世界最短曲

日本外国特派員協会で記者会見し、会場の笑いを誘うピコ太郎さん=東京都千代田区で2016年10月28日午後3時46分、猪飼健史撮影

 音楽に乗って謎のフレーズを繰り返す動画「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」が世界を席巻している。歌っているピコ太郎さんが28日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見した。

 PPAPは「ペン」「アップル」「パイナップル」などの単語をピコ太郎さんが音楽に乗ってひたすら繰り返す約1分のネット動画。「ピコ太郎」は、お笑い芸人の古坂大魔王が生み出した「謎のシンガー・ソングライター」という設定のキャラクターだ。

 動画サイトにアップされていたPPAPはじわじわと日本から世界中へと拡散。カナダの人気ミュージシャンで俳優のジャスティン・ビーバーさんがお気に入りの動画として紹介したことをきっかけに再生回数が飛躍的に増えたが、「この時、歌詞が英語だったことに初めて気がついた」(ピコ太郎)。今月、世界134の国・地域に配信が始まると、Youtubeの週間再生回数の世界ランキングで日本人初の1位を獲得。米ビルボードの週間総合チャート(19日付)では77位にランクインした。この日、同チャートのトップ100入りした「世界最短曲」としてギネス世界記録に認定された。

 会見冒頭で、「元々10万円で作った動画です。スタジオを借りて6時間で20曲を撮りました。それがこうして広がっていくって、ネットってすげえ」とあいさつすると、集まった特派員からは大きな拍手が送られた。「(大ブレークで)白髪が自力で真っ黒になりました」「『驚きももの木20世紀』でございます」などのギャグも飛ばしたが、そちらの反応は今ひとつ。「すべってますけど」と苦笑するピコ太郎を、司会者が「協会の会見で最短のスピーチを記録しました」とフォローしていた。

 質疑応答では、PPAP誕生の秘話も明かした。事前に作っておいた曲を流した瞬間「1発目に出てきた言葉を大切にする」のがいつもの作り方で、今回も曲を流し「よーし書こうかなと思って」ペンを持った瞬間、「アイ ハブ ア ペン」の歌詞が生まれた。古坂が青森出身なので、家にリンゴがあって「アイ ハブ ア アップル」の歌詞が続いたという。

 また特派員から「ワールドツアーの計画は?」と尋ねられ、「(持ち歌が)1曲1分ですよ。お客さん来ますかね」と苦笑する場面も。「日本でもやったことがないんですけど、とてもやりたいです。残りがトークでよければ」と話していた。【佐々本浩材】

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