働く場所が選べる…そんな働き方が文字通り実現する「オフィス」を日産が発表した。
オーディオやコーヒーメーカーも搭載
日産がロンドンのデザイン事務所「スタジオ・ハーディー」とコラボレーションして作り上げた「e-NV200 WORKSPACe」だ。
同社のバン「e-NV200」をベースにした「世界初のオール電化モバイルオフィス」。
収納式のデスク、コンピューター、ワイヤレスインターネットといったオフィスの必需品のほか、ブルートゥースのオーディオシステムやコーヒーメーカー、冷蔵庫も搭載している。
また、白と木を基調にしたデザインが快適な空間を演出。
スペースを有効活用
スタジオ・ハーディーは「思わぬ場所に出現するオフィス」を専門に手掛けているという。
車のオフィスは初めてだったが、過去のノウハウを生かして、車という、動く小さなスペースを有効活用するための工夫を随所に凝らしている。
見晴らしの良いガラスのルーフやLEDのフロアライトで空間の広がりが感じられる。
このLEDライトはスマートフォンでコントロールできるという。
天気が良ければ後部のドアを開け放し、スライディングフロアを出してスペースを広げることも可能。
また収納式のデスクにはタッチスクリーンのPCが備え付けられている。
スマホや飲み物のホルダーが装備され、ブルートゥースオーディオも動かないよう固定。
このバンは、30分で80%が充電できるという。
後部のドアには自転車を掛けて収納できるので、充電している間、自転車で周囲を散策してもいいかもしれない。
低コストで環境にも優しいオフィス
WORKSPACeは環境負荷の少ない車の開発に取り組む、日産の「ゼロ・エミッション」プログラムの一環。
低コストで環境にも優しいこのモバイル・オフィスは、今回特別に作られたコンセプトカーだが、日産では「今後電気自動車をカスタマイズする際のイメージ」と位置付けている。
こうしたオフィスが道を走るようになる日はそう遠くないのかもしれない。