首イボの治療・改善方法とは?自宅でもイボ除去できるの?
痛くもかゆくもないし、炎症も起こしていないけれど、首のまわりにいつの間にかたあらわれたポツポツ。
しかもどんどん増えているような気がする・・・・
それはもしかして首イボかもしれません。
出典:五本木クリニック 院長ブログ
いわゆる「首イボ」は30歳になるくらいからできはじめ中高年に多いとされますが最近では20代の若い人の発症も増えています。
痛みやかゆみがないので放置してしまいがちですが、首元にポツポツとイボがあると見た目がよくないので気になってしまうものですよね。
また、首には年齢が出るといわれるだけあって首イボがあると老けて見られてしまいがちに。
ここでは首イボの治療法にはどのようなものがあるのかまとめます。
首イボの種類
皮膚が盛り上がり突起したものを、一般的に「イボ」と呼びます。
首まわりにできるイボを「首イボ」と呼びますが、首イボには大きく分けて4種のイボができやすいといわれています。
1.アクロコルドン
とても小さく、突起も少なく主に褐色のイボ。
2.スキンダック
アクロコルドンよりもイボが大きく皮膚から突出しているイボ。
色は肌色から黒いものまで様々。
3.軟性繊維腫
直径は5ミリを超える大きさで、皮膚から大きく突出しているイボ。
4.懸垂性繊維腫
軟性繊維腫よりも大きく、根元から大きく垂れ下がっているようなイボ。
5.脂漏性角化症
脂漏性角化症は加齢によって発生する一見ほくろやシミのように見えるイボ。
出典:あおよこ皮膚科クリニック
首を手で触ってみて「ザラザラする」とか鏡をみてポツポツできているかも・・・と思う程度のイボがアクロコルドン。
アクロコルドンは、皮膚の角質が増殖したもの。
さらに、アクロコルドンが大きくなったものがスキンダックといわれています。
出典:あおよこ皮膚科クリニック
つまり、アクロコルドン→スキンダック→軟性繊維腫→懸垂性繊維腫の順番でイボの大きさは大きくなります。
また脂漏性角化症は紫外線が当たる箇所に多くできやすく、ホクロやシミのように見えますが、指で触れると皮膚の一部が剥がれ落ちることがあります。しかし良性の腫瘍のためがん化する心配はありません。
首イボの原因
ほとんどの首イボは角質と皮脂などが混ざり合った「角質瘤」であることがほとんどで、首イボの原因となっているのは老化や肌のターンオーバーが正常に行われなくなったことによるものです。
他にも、
| ・紫外線 ・肌の摩擦によるストレス ・肥満 ・やわらかい皮膚 ・更年期後 |
などが首イボの原因としてよく挙げられます。
しかし首イボの原因がおおよそ角質瘤であることはわかっているものの、首イボが発生する明確な原因は未だ解明されていません。
そして首だけに限らず、体の皮膚の柔らかい部位にできやすいという特徴ももっています。
いずれにしても代謝や肌のターンオーバーがうまくいかないことで首イボができていると考えてよいでしょう。
上で挙げた5種のイボは、良性腫瘍で感染する心配もありません。
ですが時間の経過や加齢によって、どんどん増えてしまうということも多くあります。
皮膚科での首イボ治療とは
1.液体窒素凍結療法(スキンダックに効果的)
液体窒素を含ませた綿球をイボに接触させる綿球法や専用機器を用いて液体窒素を一定圧で噴霧するスプレー法が一般的です。
スプレー法はイボが大きい場合や多発している場合に有効です。
綿球法
出典:公益社団法人日本皮膚科学会
スプレー法
出典:市川リオ皮膚科
凍結療法には冷凍凝固によるイボの組織の破壊以外にも冷凍免疫が期待され、一部の凍結によって全部のイボが完治することもあります。
気になる副作用は、かゆみや痛み、水疱ができたりかさぶたができてしまうなどの問題もあります。
そのため、イボは除去できても色素沈着がシミとなり跡がのこってしまうという可能性も。
この色素沈着を避けるために、美白効果の高いハイドロキノンが処方されることが多いようです。
おおよその皮膚科で治療が受けられ、施術時間も短時間なうえに保険適用なので経済的負担は軽減されます。
2.炭酸ガスレーザー(アクロコルドンに効果的)
炭酸ガスレーザーは赤外線領域のレーザー光を発生し水に反応します。
そのため照射された光のほとんどが皮膚の組織内にある水分に吸収され、一瞬で熱エネルギーへと変えられます。
イボの組織が蒸散作用によって破壊され、除去されるというしくみです。
熱エネルギーの作用によりイボの幹部周辺の血管は一瞬にして熱凝固するため出血はほとんどありません。
そして1ミリ以下の射程圏内を的確に照射できるので、患部が炎症や色素沈着は最低限ですみます。
クリニックや皮膚科でレーザー照射が行われる場合は局所麻酔をしてからの照射になるので痛みも心配ありません。
↓ できてしまったアクロコルドン ↓
↓ 炭酸ガスレーザー照射後 ↓
↓ 施術約1ケ月後 ↓
出典:たなか皮ふ科クリニックの院長ブログ
炭酸ガスレーザーでの治療は、治療後は肌にくぼみができたようになり赤みが生じることもありますが、遅い人でも半年ほどもすれば、周囲の肌とまったく変わらないところまで回復します。
しかしながら保険適用外なので、きちんと治療を受けるクリニックでイボの数とともに事前に相談しましょう。
3.ヨクイニン(ハトムギエキス)
ヨクイニンの服用も、首イボ治療に用いられることがあります。
ヨクイニンとはハトムギから作られた「生薬」で皮膚科でも保険適用で処方されています。
ヨクイニンに含まれるコイクセノライドというハトムギ特有の成分が含まれており、このコイクセノライドが肌のターンオーバーを活性化し、皮膚の角質細胞の代謝を促進します。
また、体内の余分な老廃物をも排泄する作用があるともいわれ、肌自体も美しくする効果が期待されます。
ヨクイニンは天然成分であるため首イボ治療の即効性はありません。
3ヵ月くらいはじっくりと根気よく服用し続けないと、首イボへの効果はなかなか目に見えてはわかりません。
そのため、皮膚科などでは液体窒素凍結療法などの際に、補助的に処方されることが多いようです。
ヨクイニンの内服薬は保険適用で処方されます。
4.除去手術またはハサミでの切除
首イボの中でも軟性繊維腫などの1センチを超えることのあるような大きなイボは手術によって除去することが必要となります。
小さなミリ単位のイボであれば、ハサミでの切除が行われることもありますが自分でハサミでの切除をすることは絶対にやめておきましょう。
傷口から感染をおこし炎症してしまったり、万が一悪性のイボだった場合には周りへの転移を促す結果にもなってしまうことがあるからです。
首イボは妊娠中にもできやすい
老化や更年期終了後、肥満気味であると多発しやすい首イボですが、妊娠を機に首イボができて悩む女性も多いようです。
妊娠中は胎児へ沢山の栄養を与え、子宮を大きく成長させながら母乳をつくる準備もはじまり、どうしても母体の免疫力が低下してしまいます。
そのため体内の老廃物がイボとなって現れてしまうこともあるのです。
妊娠前は代謝できていた老廃物も妊娠による体の変化によってうまく代謝できず、イボの中に蓄積されることもあります。
その上妊娠中は、なかなか首イボ治療に専念することは難しいものですね。
出産後、気が付いてみたら首イボがきれいに消えていた、という女性も多いので妊娠中はしっかりと栄養をとり、質のよい睡眠をとるように心がけながら気にしずぎないようにして過ごしましょう。
安易に市販薬に頼るのもやめておきましょう。
首イボは痛みもなく、見た目だけが気になるといってもよいもののため皮膚科やクリニックにかからずに自分で治したいと思う人も多いのが実際のところではありますが、薬局などで手軽に購入できる「イボコロリ」などは首イボ治療には適していません。
イボコロリは、
イボコロリは、サリチル酸の角質軟化溶解作用を利用した医薬品(角質剥離剤)です。
患部に塗布すると素早く乾燥し、白い皮膜をつくり、厚く硬くなった皮膚をやわらかくし、魚の目・タコ・イボを取り除きます。
というように、サリチル酸によって幹部をふやかし除去していくというのが目的のイボ薬です。
このサリチル酸は、皮膚の柔らかいところには使用することができませんので、首には使用しないでください。
イボコロリはあくまでも硬いイボに効果的であり、タコや魚の目に適しています。
イボを除去する成分の中には、妊娠中の使用が好ましくないものもあります。
手軽に使用できるヨクイニン配合のイボ用クリームやジェル、ハトムギ茶を飲んでみるなど体に負担のかからない方法を選びましょう。
首イボの予防&改善方法とは
仮に皮膚科やクリニックなどで首イボをきれいに除去できても、日常生活でのケアを怠っていると首イボが再発することは大いにある、と考えられます。
首イボができやすくなる原因の一つは皮膚の乾燥。
顔は入念に保湿しているけど、首は保湿ケアがおろそかになってはいませんか?
顔につけている化粧水やローションを首やデコルテにもしっかりと塗り込んで保湿しましょう。
皮膚がしっとりと潤えば、ネックレスや洋服の衿などの摩擦も軽減されます。
また、ネックレスをずっとつけたままにしている女性は家にいる間は外すように習慣づけましょう。
首の皮膚の摩擦を少しでも少なくすることも、首イボの予防策になります。
そして外出時は、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
首は、想像以上に紫外線にさらされています。
日焼け止めは首にもしっかりと塗り、日傘を使用したり首にはスカーフを巻くなどして一年中を通して紫外線対策を。
自宅でできる首イボ治療とは
出来てしまうと気になって仕方のない首イボ。
皮膚科やクリニックに行かずに自宅でできる首イボ治療にはどんなものがあるのでしょうか?
首イボのみならず、イボは自然治癒が起こりうる疾患であると医学的な書籍にも書かれています。
自然治癒には細胞性免疫が関与していると考えられていますが、現時点ではまだ詳細は明らかになっていません。
首イボが主に角質瘤であることをふまえて、自宅でできる首イボ治療・ケアをみていきましょう。
1.ピーリング
首イボはおおよそが角質瘤。
そのためピーリングが首イボのケアに効果的だといわれています。
ピーリングとはそもそも「古くなった角質」を除去するクリームやジェルなどで自宅でも簡単にすることができます。
特に、アクロコルドンやスキンダックなどの小さなイボには効果がわかりやすいので試してみるとよいでしょう。
ピーリングジェルでやさしくマッサージすることにより、溜まっていた角質が剥がれ落ち肌のターンオーバーを活性化します。
特に、首イボに適したヨクイニン配合のピーリングジェルもあります。
杏ジェル
また、ヨクニンと同様にイボに効果的だとされてる杏仁エキスも配合されているので首イボ治療には最適です。
しかしながらピーリングは、やりすぎてしまうとお肌の本来持つべき大切な角質層まではがしてしまうこともあるので気をつけましょう。
適度な角質によって、お肌は紫外線から守られています。
首イボが気になるからといってピーリングしすぎると、紫外線に直接お肌がさらされ、さらに首イボを悪化させることにもなります。
2.イボ除去専用のアイテムを使用する
首イボの治療には保湿が重要視されます。
お肌が乾燥していることで摩擦がダイレクトに伝わり、それが元で首イボとなることもあるためしっかりとした保湿ケアを行うことで首イボが改善していく可能性は十分にあります。
そして、首イボ除去のためにつくられた専用ジェルやヨクイニン配合のクリームなどを使用することでクリニックに行かずに小さなアクロコルドンやスキンダックを治療することもできます。
イボ除去専用ジェル
イボ除去専用ジェルは、保湿効果はもちろんのことターンオーバーを活性化させる成分を配合してあるものがおすすめです。
決して塗ったからすぐ首イボがぽろっと取れるわけではありませんが、使用しているうちにイボがなくなり肌もみずみずしく潤うようになるため、首イボが再発しにくいというメリットもあります。
首イボが消えても、できやすい人は続けて使用することをおすすめします。
保湿やターンオーバーの活性化を怠ると、首イボはまた再発しかねないからです。
杏仁オイル
杏仁オイルとはアプリコット、つまり杏子の種子から絞り出したオイルです。
パルミトレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸
5種の脂肪酸が含まれています。
パルミトレイン酸は血管を強くし血流をよくするため肌のアンチエイジングが期待できます。
リノール酸は角質細胞間脂質の主成分であるセラミドの構成成分であり、皮膚の乾燥や老化、角化症などを防ぐエモリエント効果があります。
ステアリン酸は動物、植物油に多く含まれる飽和脂肪酸であり、滑らかな使用感を高め皮脂分の補油効果があります。
オレイン酸は過酸化皮脂の予防に効果的です。
パルミチン酸は飽和脂肪酸や紫外線からお肌を防御します。
これらの優秀な脂肪酸を含んだ杏仁オイルは、首イボの改善や首イボが消えてからの再発抑制に大きな効果を発揮します。
また、シミの予防にもなるので美肌対策には欠かせないオイルといえます。
良質な杏仁オイルならアンミオイルがおすすめです。
熱を加えての精製はせずに、常温で杏仁を生絞りしているオイルなので、重要な成分が破壊されず新鮮さも保たれています。
アンミオイル
3.ハト麦茶を飲む
イボにはヨクイニンが効果的だと述べてきましたが、皮膚科での処方された外用薬だけでなくハト麦茶を飲むことでも補うことができます。
ヨクイニンの元となるハトムギは、玄米の2倍のたんぱく質、カルシウムや食物繊維、鉄分、ビタミンB群を豊富に含んだ栄養食品です。
意識的に飲むことで健康にもよいので、常備しておくのもよいでしょう。
またヨクイニンの漢方薬やサプリメントも試してみるとよいかもしれません。
4.危険な自己治療は避ける
昔ながらに首イボを糸でしばったり、ドライアイスで焼き切ったり、ハサミで切ってしまうなど危険な自己治療もネットを探せばでてくるのが現状ですが、決して自分で無理に首イボを切除する方法は避けてください。
また、万が一イボがウイルス性だった場合は大量にイボを増殖してしまうことにもなりかねません。
切除がどうしてもしたいのであれば、皮膚科やクリニックで行うこと。
イボを重篤化させないためにも、ここだけはしっかりと守ってください。
注意が必要な首イボとは?
首イボは自然治癒する人も多いので自宅でできる首イボ治療などもご紹介してきましたが、一向に消えなかったり形状に変化が現れたときは、要注意。
ほとんどの首イボは非感染であり直接健康に影響を及ぼすものはほとんどありませんが、表皮細胞が悪性化するゆうきょく(有棘)細胞がんというがんは、まるでイボのようなできものができるので専門家でないと判断は難しいでしょう。
有棘細胞がんは初期は皮膚が赤いウロコ状になりかさつき、徐々に盛り上がってイボのようなできものをつくります。
そして症状がすすむと表面がじゅくじゅくし、潰瘍上になり出血をともないます。
また、患部が細菌感染をおこすと悪臭がします。
有棘細胞がんは紫外線を浴びやすい部位や、過去に外傷を負った傷跡やおできなどが頻繁にできる部位などに発症しやすい傾向があります。
早期に発見し、転移前の初期であれば、手術で完全に摘出でき完治も可能です。
注意したい首イボ
首イボだから良性だ、と自分で診断を下すのは危険な場合もあります。
首イボが急に大きくなったり出血したり、黒・茶色などの色々な色が出てきたり、直径が7ミリを超える大きいイボの場合は速やかに皮膚科を受診しましょう。
良性腫瘍の懸垂性繊維腫・懸垂性繊維腫は、直径が1センチにもなることもあります。
悪性腫瘍との判断は、素人目にはかなり難しいものとなりますのできちんとした皮膚科医の診断を受けましょう。
首イボの治療について まとめ
首イボの治療についてまとめてきましたがいかがでしたか?
もし、小さな首イボが数個ある段階でこの知識を得れば短い期間で首イボを除去することが可能かもしれません。
首のイボはある日気が付いてしまうと、気になってしまい余計に触ってしまったりもするものです。
首イボを見つけたらとにかくまずはピーリングを、そしてしっかりと入念な保湿ケアをしてみてください。
お肌の代謝やターンオーバーが活性化され正常化すれば、首イボはなくなりきれいなネックラインを手に入れられるはずです。
