リアルな手のひらサイズのカンブリアモンスターフィギュアセット
恐竜・古生物復元模型作家である徳川広和氏が原型を製作し、古生物学者の大路樹生氏が監修を担当したリアルで精巧なカンブリア紀の生物ミニフィギュアセットです。立体的に復元することが難しいといわれているカンブリアモンスターですが、大路氏の監修と徳川氏による造形により見事に復元されました。手のひらサイズのフィギュアながら精巧に作りこまれた生物のディテールとリアルな彩色が相まって、今にも動き出しそうな本格的な古生物フィギュアに仕上がっています。ぜひお客様の手でお確かめください。
カンブリアモンスターミニモデルセットだけの限定カラー「アノマロカリス」が付属します。
2016年11月上旬発売予定
カンブリアモンスターって?
約5億4100万年前(古生代カンブリア紀)に、地球上の生き物たちが急激に多種多様な進化を遂げていきました。これをカンブリア爆発と呼びます。この時代の生き物たちは、非常にユニークで奇妙な姿をしていることからカンブリアモンスターと呼ばれています。その中でも、カナダのバージェス頁岩という地層ではアノマロカリスなどの知名度の高い生き物の化石が数多く発見されています。
セットだけの限定カラー「アノマロカリス」が付属
ラインナップは、アノマロカリス,オパビニア,ハルキゲニア,マルレラ,カナダスピス,オレノイデス,ウィワクシア,ピカイア,セット限定スペシャルカラーアノマロカリスの全9種。カンブリアモンスターミニモデルセットには、限定カラーの「アノマロカリス」が付属します。通常モデルのブルーと異なり、イエローを基調としたスペシャルカラーモデルです。
ミニモデルは、ミニサイズフィギュアですが、ほぼ実物大であったり、逆に拡大されているものもあります。手のひらサイズですので、気軽にデスク周りや本棚、観葉植物など、どこへでもディスプレイでき、様々なシチュエーションで気軽に楽しむ事ができます。
手のひらサイズでコレクションに最適
パッケージの裏面には、各カンブリアモンスターのデータが記載されています。 多種多様な個性をもった、想像を超えるカンブリアモンスター達の奇妙でユニークな姿は一度見たら忘れられないほどのインパクトが秘められています。愛くるしささえ感じられるおもしろい動物群です。未だ謎の多い生物で見れば見るほど謎は深まります。
- サイズ
- 箱サイズ:L 30 × W 5.5 × H 21 cm
- 重量
- 326g
- 品番
- FP-251
- 素材
- ATBC-PVC
カンブリアモンスターミニモデルの原型制作・監修者について
彩色・原型制作:徳川 広和
恐竜・古生物復元模型作家
1973年生まれ。
学術的な考証と立体物としての魅力の融合を目指し作品制作を行い、最新の古生物研究・情報を得るために国内外の古生物学会等にも積極的に参加している。博物館・イベントでの作品展示、商品用原型、イラスト等を製作。『恐竜の復元』(学研)、『恐竜をさがそう!』(偕成社)等の書籍多数に模型作品掲載、『世界の恐竜MAP』(エクスナレッジ)では恐竜・古生物イラストを担当。復元模型は国内だけでなく、スウェーデン・ウプサラ大学進化博物館にも採用されている。
監修:大路 樹生
専門は海洋生物学、古生物学。「生きている化石」ウミユリ類やカンブリア爆発と多細胞動物の進化に関する研究を行う。
ミニモデルの素材について
ミニモデルは素材にPVC(塩化ビニル)を使用しています。 PVCは、本来燃やすとダイオキシンを発生させますが、フェバリットでは特別な素材でダイオキシンを発生させないPVCを使用しております。塗料は、お子様が万一、口に含まれたとして も身体に害の無いものを使用しています。
徳川 広和 氏 : カンブリアモンスター ミニモデル バージェスシリーズ インタビュー
Q.
今回ミニモデルとして新たにラインナップされるカンブリアモンスターですが、生物学的にどのような特徴があるのでしょうか。また、徳川様はどのようなところに魅力があると感じられていますか。
A.
カンブリア紀の動物達の中でも、奇抜・奇妙な姿で人気・知名度が特に高いのが今回フィギュア化されたアノマロカリスを代表とするバージェス頁岩の動物達でしょう。その姿は勿論、生態についても謎が多く、学説の変遷・議論も様々で、古生物学の面白さが詰まった動物群だと思います。
Q.
今回のシリーズは、手のひらサイズの精巧なミニフィギュアとなりますが、小さなフィギュアについてどのような印象を持たれているのでしょうか。
A.
フィギュアというと普段は実物の縮小模型になる事がほとんどで、今回のバージェスフィギュアの場合は更にミニサイズになりますが、それでもほぼ実物大であったり、逆に拡大されているものもあり、そこが他の恐竜・古生物のシリーズを手掛ける時との製作時の意識の大きな違いかもしれません。今回はそのフィギュアサイズの小ささを、その動物の姿のユニークさならではの可愛さの表現に活かしたいとも思いました。
Q.
未だ謎の多い生物で、奇妙でユニークな姿が印象的ですが、造型について注意された点や、意識された点を教えてください。
A.
化石を見れば一目でユニークな形状である事は判るのですが、一方で化石資料が乏しい物もあり、また化石の多くが平面状で発見されるため、立体的に復元する事が難しくもあります。これまで復元が何度も変わったハルキゲニアのようなものもいます。今回のフィギュア化に当たっては、なるべく多くの資料・論文を参考にしていますが、その情報の中からの取捨選択は私には難しい事も多く、そこは監修の大路先生とのやりとりがあればこそでした。ちょうど原型製作スタート時に大路先生と「生命大躍進」展を一緒に見学する機会があり、有名な化石の実物を目の前に大路先生と復元についてディスカッション出来たのは、今回の造形の上は勿論、古生物ファンとして非常に楽しく幸運な事でした。
Q.
色について、どのようなコンセプトを元に彩色されたのでしょうか。また、モチーフとなったものや、イメージされたものがあれば教えて下さい。
A.
色については、恐竜や他の古生物以上に判らない、故に自由度も高いかと思います。色が判らない事を逆手に取って、思い切った配色を選べたのは楽しかったですね。今回は全8種という事なので、その8種の中で色のバリエーションに注意しながら、それぞれの形状・生態から可能性がありそうな配色にしました。現生のウミウシや甲殻類等が主なイメージソースになっているものもあります。
Q.
手のひらサイズのフィギュアシリーズですので、気軽にどこへでもディスプレイでき、様々なシチュエーションで楽しむ事ができます。徳川様のオススメのディスプレイ方法、演出方法などがあれば教えて下さい。
A.
海に生息している動物ばかりなのですが、カナダスピスやオレノイデス(三葉虫)のように脚のあるものは観葉植物の鉢にコッソリ、というのがサイズ的にも今回のフィギュアならではで面白いかな、と思っています。本棚の空いたスペースにも置き易いサイズですね。手の中に収まるサイズというのは、独特の存在感とカワイさがあります。
Q.
最後にこのモデルについてコメントをお願いします。
A.
バージェスといえば定番のアノマロカリスやオパビニア等は勿論、カナダスピスやウィアクシア等、これまで一般商品化された事がほとんどない種類まで揃っている、古生物フィギュアとしては珍しいシリーズになっていると思います。一方で、バージェスはもちろん、他の場所・時代でもバージェスのものにも負けず劣らず面白いカンブリア紀の化石が続々と報告されています。今回のシリーズをキッカケに、カンブリア紀の古生物達への興味を広げて貰えれば嬉しいです。