来春の香港行政長官選、元裁判官が出馬表明
香港の元裁判官、胡国興(こ・こくこう)氏(70)は27日に記者会見し、来年3月の行政長官選挙に出馬すると発表した。長官選出馬を表明した候補は初めて。
胡氏は現職の梁振英(りょう・しんえい)行政長官を「社会の分裂を解消できなかった」などと批判。自身が無党派であることを強調し「政党間の対立を緩和できる」とした。
行政長官選は各業界団体から選出され、親中派が大半を占める「選挙委員会」(1200人)の投票で決まる。2014年に行政長官選挙制度の民主化を求める大規模デモが起きたが、失敗に終わった。
梁氏は来年の選挙で、再選を模索しているとされる。(共同)