衆院憲法審査会、来月１０日再開　改憲項目の議論見通せず

　衆院憲法審査会は２７日、与野党参加の幹事懇談会を国会内で開き、１年以上の機能停止が続く審査会を１１月１０日に再開させる方針で一致した。現行憲法の制定過程などをテーマに自由討議を実施する。自民党は改憲項目絞り込みの議論を１１月３０日に会期末を迎える今国会中にスタートさせたい構えだったが、民進党は「時期尚早」との立場で、実現は見通せない。

　与野党は１１月１７日の審査会での自由討議開催でも合意した。「立憲主義」「違憲立法審査の在り方」などが議題となる。民進党は天皇陛下の生前退位の議論を踏まえ、皇室典範も今後の審査会のテーマにしていくべきだと主張した。