漂白剤残留の中国産するめを違法輸入、重量は砂糖で水増し

輸入会社社長ら3人書類送検

 漂白剤の成分が残っている中国産の味付きするめ166トンを違法に輸入したとして、釜山本部税関は25日、輸入会社社長の男(50)ら3人を書類送検したと発表した。

 税関によると、男らは今年1月から3月にかけ、漂白剤である過酸化水素が残留している中国産の味付きするめ166トンを違法に輸入していた。男らは、食品医薬品安全処が輸入食品について全数調査を実施していない点を悪用し、漂白剤成分が完全に除去された検査用するめを別に準備して検査をくぐり抜けていた。漂白・殺菌に使われる過酸化水素は、人間がわずかに口にしただけで胃けいれんや嘔吐、下痢などの症状を引き起こす可能性がある。

 また、国立科学捜査研究院の分析によると、男らが輸入したするめには砂糖が申告内容の13倍(19.8%)、甘味料のソルビトールは申告の43倍(21.7%)も含まれていたことが分かった。イカの全重量の40%が砂糖と甘味料だったことになる。

 男らは、味付きするめの価格が1トン当たり3000-4000ドルであるのに対し、砂糖とソルビトールは1トン当たり800ドルと安価なため、するめの重量を砂糖類で水増しして不当に利益を得ようとしていた。問題のするめはすでに130トンほどがソウルや大田などに流通したという。

釜山= 権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
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