中国「韓国への旅行客を20%減らせ」

韓国の株式市場で免税店・化粧品株など大幅下落

 中国の指導部が、韓国を訪れる中国人観光客を20%減らすよう各省に指示したとのニュースが韓国の株式市場を揺るがした。中国の公式発表ではないが、ニュースを受けて25日の韓国の株式市場は下落。この日の韓国総合株価指数(KOSPI)は前日より10.57ポイント(0.52%)低い2037.17で取引を終えた。

 中国市場への依存度が高い株式はとりわけ大きな打撃を受けた。化粧品大手のアモーレパシフィックが7.2%下落したほか、LG生活健康(-8.3%)、コスメックス(-8.5%)、韓国化粧品(-8.5%)など化粧品関連は軒並み8%以上下落した。ホテル新羅(-6.9%)、新世界(-6.0%)、GKL(-6.8%)など免税店関連株やYGエンターテインメント(-2.26%)などのエンターテインメント株も大幅に値を下げた。

 新興企業向け市場のコスダックも8か月ぶりの安値を記録し、前日より7.71ポイント(1.19%)低い640.17で取引を終えた。

 中国指導部が公式に発表したわけではないものの、韓国への旅行客を減らせという指示は、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備決定に対する不満の表れではないかとの見方が強い。

 大信証券のイ・ギョンミン研究院は「実質的な観光客減少はともかく、THAAD配備に関する追加の報復措置に対する不安が広がり、中国の消費に関連する株式が大きく下落した」と説明した。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者
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