西堀岳路
2016年10月25日03時00分
東松山市出身の東京大宇宙線研究所長・梶田隆章さん(57)がノーベル物理学賞を昨年受賞したのを受け、母校の市立野本小学校、同南中学校など4カ所に市が記念碑を設置した。24日に両校であった除幕式に梶田さんがそれぞれ出席し、子どもたちに夢を持つ大切さなどを語った。
南中で梶田さんは生徒約570人を前に、大学の恩師や先輩との出会いが研究人生を決定づけたと述べ「人生を決めるような出会いがきっとある。自分の夢と人との出会いを大切にしてください」と語りかけた。
記念碑は両校と東武東上線東松山、高坂の両駅前に設置。高さ約2メートルで、受賞につながった「ニュートリノ振動の発見」にちなみ、観測装置を模した青銅像や「ニュートリノは極小の素粒子の世界と極大の宇宙を結ぶかけ橋」という梶田さんの直筆を浮き彫りにした銘板が付いている。
除幕のひもを引いた3年生の横田環子(わこ)さん(14)は「梶田さんが卒業した学校と言うと、みんなすぐわかってくれるので光栄です」と話した。(西堀岳路)
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