来日を控えたフィリピン・ドゥテルテ大統領の素顔に迫ります。

10/23 18:25
フィリピンのドゥテルテ大統領は、麻薬中毒者への過激な発言や、アメリカとの決別宣言など、たびたび言動が波紋を広げる、お騒がせの人物です。
一方、日本の松本城の前で写真に収まる、ドゥテルテ氏の写真があります。
来日を控えた、「親日家」の素顔に迫ります。

東京・新宿の街の中で、家族とともに、穏やかな表情で写真に収まる、フィリピンのドゥテルテ大統領。
これは、2012年の年末から2013年の年始にかけて、ドゥテルテ氏が、プライベートの家族旅行で、日本を訪れた際に撮影したもの。
日本フィリピンボランティア協会最高顧問・網代正孝さんは「これが、富士山の1合目の駐車場(の写真)」と話した。
網代さんは、ドゥテルテ氏とは、27年来の友人という。
網代さんは「この方は、金太郎あめみたいに、親日家。どこを切っても、親日家と、わたしは思います」と話した。
ドゥテルテ氏について、地元・フィリピン南部のダバオで取材を進めると、日本との接点が見えてきた。
記念碑には、日本語で、「人類は皆家族」という文字、そして、ドゥテルテ氏の名前が刻まれていた。
かつて、日本人墓地があった場所に建てられた、この記念碑は、3年前、ドゥテルテ氏が、ダバオ市長だった時に、全て自費で建てたもの。
戦前、貧しかった日本人は、職を求めてダバオに渡り、日本の紙幣の原料でもある、マニラ麻を栽培していた。
その数は、2万人にも及び、ドゥテルテ氏は「日本人が、ダバオの発展を支えた」として、日本に特別な思い入れを持っているという。
3年前に日本を訪れた際に開かれた食事会で、ドゥテルテ氏は「日本人は、人間味にあふれている。彼らは、人々を対等に扱う」と話していた。
一方で、同盟国・アメリカに対しては、距離を置く発言をしていた。
ドゥテルテ氏は「ダバオ市以外のミンダナオ島各地では、アメリカの支援を受け入れている。皆、なぜ、アメリカの支援を受け入れないのかと、わたしに聞いてくる。わたしは、『アメリカが嫌いだからだ』と答えている」などと述べている。
25日から、3日間の日程で、日本を訪れる、ドゥテルテ大統領。
来日を前に、懸念の声も上がっている。
自民党の小野寺元防衛相は、「当然、今回は、陛下との謁見(えっけん)もあると思いますから、その時のしぐさということで、また大きな影響も出ると思いますので」、「まさか、そういうことをしないだろうと思いますが」などと述べた。
自民党の小野寺元防衛相は、23日朝、フジテレビの「新報道2001」に出演し、中国との首脳会談の際に、ガムをかむようなしぐさをしていたドゥテルテ氏について、懸念を示した。
日本では、安倍首相と会談するほか、天皇陛下と会見する予定のドゥテルテ大統領。
日本での発言にも注目が集まる。

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