朝鮮日報(同)も社説で、「大統領の一方通行的な『マイウェイ』を行く姿勢は変わらない。外部の言葉には耳を傾けないと決心しているかのようだし、内部でも誰も苦言を呈しない」として、次のように締めくくった。
「『今さら国政のやり方を変えろとは言わないから、残りの任期中くらいは経済で最善を尽くし、ちゃんとやってほしい』というのが国民の本音だろう」
内政で支持率を落とした形の朴政権。国外に不満をそらすのが常道だが、そう簡単にはいきそうもないというのだ。
拓殖大学の荒木和博教授は「最初は日本との関係をよくしようとして、支持率が落ちて最後に反日に走るという大統領が多かったが、朴氏は最初から反日だった。ここで反日カードを切ってもにっちもさっちもいかないだろう」と語る。
北朝鮮はどうか。「仮に金正恩(キム・ジョンウン)政権が倒れるようなことになったら、朴大統領の存在感も上がるかもしれないが、北朝鮮に対して持っているカードはなく、何もできないだろう」と荒木氏は語り、今の韓国をこう表現した。「コントロールが利かなくなって、国全体が学級崩壊状態になるのではないか」
1年余りの任期を残し、朴政権はすでに断末魔の叫びを上げているのかもしれない。