たまに聞かれるのが、犬と猫、どっちが好き?って質問。
世の中には、犬派やら猫派なんてのがあるのは知ってるけど、オレの場合は・・・
どっちも好き!
一人っ子で育ったせいか、ああいう動物にはメチャクチャ愛情を注ぐぞ。(カエルとかはダメ!)
ほとんど病的と言っていいほどの溺愛。
昔、飼ってた犬が死んじゃった時は、ショックで激ヤセしたし、精神的にもボロボロになったからなぁ。
だから、もう動物は飼えない、飼いたくないって思ってたんだよね。
そりゃ、人一倍、可愛がる自信はあるけど・・・
ペットが死んだ時のことを思うと・・・
もう無理!
それに、もしかして自分が先に死んじゃったら、それこそペットが可愛そうだ。
そんなオレに、一人の女性が相談してきた・・・。
この女性、長い付き合いの知り合いだ。三人姉妹の長女。
実家は三重県で内科の開業医してるんだけどね、オレの自宅と近いのだ。
ご両親とも面識はあるんだけど、その女性が言ってきた・・・。
女性:アキラさん、犬、好きでしょ?
おう、大好き!
女性:あのね・・・
妹がね、会社の帰りに犬を拾ってきたんだけどね・・・
う、うん・・・
女性:ほら、ウチも前に犬を飼ってて、死んじゃったでしょ。
それで、また死んだら可愛そうだからって、親も妹も飼うことに消極的なのよね。
まぁ、死んじゃったら可愛そうだしなぁ
女性:でね・・・
アキラさん、もらって!
えっ、いや、ウチ、賃貸マンションだし・・・
それに、死んだら可愛そうやんか・・・
女性:アキラさんなら、安心なんだけど・・・
う~ん・・・
犬は何の種類?雑種?
女性:キャバリアなのよ。写真あるよ。見て・・・
写真を見るんじゃなかったな。
見たら、やっぱり可愛そうになるし・・・。
ダンボール箱に入れられた子犬が写ってる。これ、間違いなくキャバリアだ。
女性:父も母も妹も、前の犬が死んでから、もう動物は飼いたくないって言ってるし・・・・
お願い・・・
さて、どうする・・・
続き~
そりゃ、オレだって犬は好きだし飼いたいよ。
だけど、賃貸マンションだぞ。それに、同居人だって居るし・・・。
女性には、一週間だけ待ってくれ、と言って、その間にいろいろ行動。
猶予は一週間だ。
キャバリアなら、大人になっても、ギリギリ部屋の中で飼えるサイズだ。
まだ子犬だし、飼うなら早いほうが良いよなぁ・・・。
でも、問題は同居人だよな・・・。
犬は嫌いじゃないだろうけど、率先して世話をするようには思えないし・・・。
同居人に聞いてみた。
なぁ、キャバリアって犬、知ってる?
同居人:知らん!
なんか機嫌が悪い?返事がそっけない(涙)
あのさ、そのキャバリアなんだけどさ・・・
くれるって人が居るんだけど、飼う?
同居人:誰が世話すんの?
二人で・・・いぁ、オレが面倒みるけど・・・
同居人:飼うのは良いけど、吼えたりしないん?
それに、トイレとか覚える?
吼えるのは犬の仕事やから、少しは吼えるかもだけど・・・
けど、まだ子犬やから、トイレは覚えると思うぞ
同居人:で、犬を飼ったら、何かメリットあるん?
メリット?
そりゃ、癒されるがな・・・。疲れも吹っ飛ぶで!
同居人:まぁ、教えてくれたらエサも作るし、良いよ!
おおおお!
ありがと~!!
同居人の許可をもらうのに、かなり神経を使った。
同居人:けど、賃貸でも飼えるん?
そうなんだよね、これが賃貸の辛いところだ。
行ってきたよ、マンションの管理会社。
シブい顔されたけど、払ってる敷金に追加納付することで、どうにか了承を得ることに成功。けっこう疲れる交渉だったけど、可愛いキャバリアのためだ。頑張った。
次は、お隣さんへのご挨拶だ。
菓子折りを持って訪問した。
今度、犬を飼うことになったんで、鳴き声とかで迷惑をかけることが有るかもしれませんけど、よろしくお願いしますm(__)m
いやぁ、優しいご夫婦で良かったぁ。これ、一番、心配してたんだよね。
これでキャバリアを引き取る準備が完了だ。
散歩用のリードとかドッグフードは、例の女性が一緒にくれる、って言ってたし、仕事が終わって電話した。
あ、オレだけどさ、やっと犬をもらう準備が出来たわ。
いつ、引き取りに行けばエエかな?^^
女性:それがね・・・
うん?
女性:両親も妹もね・・・
うん??
女性:この一週間で、情が移ったから、
もう、あげない!
って言ってるの・・・
ウチで飼うから、アキラさんに言うといて、って・・・
・・・・・・
そりゃ、一週間も飼えば情は移るわなぁ・・・。
けど・・・
オレの・・・これまでの頑張りが・・・(涙)
まぁ、あの家ならオレも安心だけどな。
今回は、とんだ結末だったな。
そういえば、この記事を書いてて思い出した本がある。
「ソロモンの指環」だ。刷り込みの研究で、ノーベル医学生理学賞を受賞したコンラート・ローレンツの著作。
生後まもないハイイロガンの雌のヒナは、こちらをじっとみつめていた。私のふと洩らした言葉に挨拶のひと鳴きを返した瞬間から、彼女は人間の私を母親と認め、よちよち歩きでどこへでもついてくるようになった…“刷り込み”などの理論で著名なノーベル賞受賞の動物行動学者ローレンツが、けものや鳥、魚たちの生態をユーモアとシンパシーあふれる筆致で描いた、永遠の名作。
このローレンツの言葉で・・・
犬の忠誠は比較するもののないほど貴重な贈り物である。
ってのが有ったな。
他にも、
決して壊れない信仰はない。真に信心深い犬の信仰を除いて。
なんて言葉も残してる。
あ~、やっぱり何かペットを飼いたいのぉ・・・
次回の予定~
質問に答えてみた。
お題「はてなブロガーに5つの質問」編。