当選した反中政党の2氏を強制排除 香港議会の混乱続く
【北京=矢板明夫】香港の立法会(議会)は26日、9月の選挙で当選したにもかかわらず、就任宣誓が無効とされた反中政党「青年新政」の梁頌恒氏と游●禎氏に対し、議場からの退場を命じた。2人は同日、再び就任宣誓を行うことを求めたが認められなかったためで、議長はこの日昼前、休会を決めた。
9月4日の立法会選挙で初当選した2人は10月12日の就任宣誓の際、「香港は中国の一部ではない」と書いた旗を議場に持ち込んだ上、「中国香港特別行政区に忠誠を尽くす」という部分では、「中国」を侮辱的な表現に言い換えるなどしたため、宣誓は無効とされた。親中派は、2人はすでに議員資格を失ったと主張。26日には親中派、民主派双方が集会やデモを行った。
●=くさかんむりに惠