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インタビュー

おしえてクリエイター!Vol.19 うだまさん

2016/5/16 18:00
今回の「おしえてクリエイター!」は、猫マンガ家でおなじみのうだまさんにインタビュー!クリエイターとしてのあれこれや、趣味のお話までたくさん聞かせていただきました。
<クリエイタープロフィール>
うだま
猫漫画家。
猫ブログ「ツンギレ猫の日常」(udama.jp)は毎朝7時30分に更新。
猫ツイッター(@udama1212)で猫画像を毎日投下し続けている。

うだまさんイラスト

Q・絵はいつ頃から描き始めましたか?そのきっかけは?

初めて書いたのは2011年5月23日ですね。

こちらの旧ブログで描いたのがきっかけです。
あまり絵を描くこと自体には当時そんなに興味がなかったです(笑)
「お風呂あがりに猫が背中に乗ってきた!」という出来事があり、それを読者に伝えたかったのですが、一人暮らしなので当然写真は撮れなくて…
それで、文章で書くのもちょっとな…と思い、マウスでイラストを描いたのがきっかけです。

使ったソフトはWindowsにはいっているペイントですね。

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Q・その頃はどんな絵を描いていましたか?

ひたすら、自分と猫の絵です。
写真も撮れない&文章で書くのもちょっと難しい、という場面を表現したいときに描いていました。
2カ月くらい経って、マウスとペイントで描くのがほんっとにキツくなってきたので、ペンタブとsaiを購入して漫画を描き始めるようになりましたね。
初めてちゃんとペンタブを使って描いたのがこれです。

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猫と一緒にお月見をする漫画。

数年経ちますが、未だにこの漫画を好きだとコメントしてくれる方たちがいてくれて、とても嬉しいです!

ただsaiだと、コマわりも文字入れもできないので、その翌月くらいからコミスタを使い始めました。

Q・では、もし猫が背中に乗らなかったら、クリエイターとして活動されていなかったら可能性も…?

漫画自体は描いていたかなと思います(笑)。猫と暮らしていると、どうしても写真で撮れない楽しいシーンが出てくるので…!猫を家族としてお迎えしていなかったら、おそらく漫画は描いていなかっただろうなぁとは思います。

Q・ちなみに好きだった漫画は何でしょう?

色々ありますけど…原点は大雪師走先生の「ハムスターの研究レポート」ですね。
子供の頃むさぼるように読んでました。
ハムスターという生き物に対する愛情の表現の仕方がすごく魅力的で、面白くて大好きです。
あと、大雪先生のおちゃめなところも大好きな理由のひとつですね。
大人になってからどうしても取材したくて、ダメ元で動いてみたところ、あっさり承諾してくださり、先生ご自身にインタビューすることができました。本当に感激でした。

Q・先生にインタビュー!?元々はライターとして活動されていたのでしょうか?

ライターのお仕事も手掛けていました。そのほか、ジョンソン祥子さん(http://news.mynavi.jp/articles/2014/11/22/maru/や岩合光昭さん(http://news.mynavi.jp/news/2015/05/22/488/にも取材したことなどがあります。執筆はとても緊張しましたが、おかげさまで無事に仕上げることができました。

Q・ありがとうございます。では今の作風に至るきっかけを教えて頂けますか?

作風というほどでもないのですが、とにかく私が描く漫画は猫が主人公なので、猫のモチモチなお肉の感じを出せるようにしています。

Q5 イラストの制作環境を教えて下さい。

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こんな感じで作業しています。モニターは3枚。
一番左がゲーム専用なのでWiiのバーチャルコンソールとかでマリオRPGやったりしてます。
真ん中と右側が作業用。でもよく猫にふさがれますね。

使っている椅子は、お金を貯めて買った宝物のアーロンチェアー。素晴らしいすわり心地です。

Q・イラスト・漫画のネタはどんな時に思いつきますか?

布団に入って5分経ったくらいの時と、あとお風呂で頭洗ってる時が一番多いです。
お風呂ではよくネタがおりてくるので、脱衣所にiPadを置いておき、すぐにメモできるようにしています。

Q・制作が進まないという時は気分転換に何をしますか?

ひたすら散歩をしてます。1時間くらい。音楽を小さい音で流しながらテクテク歩いています。
途中で何かお店を見つけたら入ってみたり、買い食いしてみたり。
一番いい気分転換ですね。

でもコレ、夕方とか夜やっちゃうと、焼き鳥屋さんとかたこ焼き屋さんに入っちゃってそのままハイボール飲んじゃったりするので、なるべく昼間にするようにしてます(笑)

Q・SNSでイラストを発表する中で、初めて反響を感じたのはどのタイミングでしたか?

実はSNSではあまり発表したことがないですね…。

CGMサイトや自分のブログ、あと他の媒体さんでの連載が多いので…(笑)
ブログで描いた中では「捨て猫そらがやってきた」(http://udama.jp/cat-4comics-4/が一番反響が大きかったです。私が4年前に道端で保護した猫の漫画です。

愛猫が元捨て猫だったりすると「うちの子もこういう思いしたのかな」と飼い主さんが思うようで…。たくさんの感想をいただきました。

あ、でもこの間初めてTwitterで漫画を投下してみました。
どうしてもうちの子の可愛らしさを発信したかくて、夜中まで起きてガーーーっと描いた漫画です。可愛さを自慢できて大変満足です(笑)

本当に可愛くて可愛くて仕方が無い!!


Q・うだまさんに漫画を描く衝動を与えてくれる猫ちゃんたちですが、最近のとっておきエピソードを教えてください!

なんだろう…。いつでもどこでもどんな時でも可愛いのでコレ!というのは無いのですが…。あ、でも先週、お風呂からあがって2階で原稿やっていたら1階でリクが鳴いていたんですね。どうしたんだろうと見に行ったら、まだ私がお風呂に入っていると勘違いしていたらしく、一生懸命自分のオモチャ箱から1本ずつ猫じゃらしを脱衣所に運んでました(遊んでほしい時は口で咥えてもってくるので)。
 
こういう勘違い、猫もするんだなと思ってちょっと面白かったです(笑)。


Q・現在注目しているクリエイターはいますか?いたら教えて下さい。

最近ですが、この漫画を描いたホロ(@horotiki)さんすごく素敵だなと思いました。

2月にツイートされた漫画なのですが、ついつい毎日見てしまいます。
最後、主人公が立ってるのって、ビルの柵の「外側」なんですよね。それを思うと、何度読んでもついつい涙が出ちゃいます。

Q・イラストを描いていて良かったなと思うことは?

冒頭で書いたように、「その瞬間を撮影することを逃してしまったとしても」、その場面を再現できるのがすごく良いなぁと思います。

私は写真がすごく好きでして。思い出を瞬間凍結させてとっておける、というのが魅力だなぁと思っているんですけど、どうしても撮影したい瞬間を逃すことってあるじゃないですか(笑)それを、きちんと再現でき、思い出としてとっておけるのが嬉しいなって思います。

Q・イラスト以外の趣味はありますか?

カメラ、神社めぐり、猫の病気の本を読むこと、篠笛の演奏、古事記の勉強、妖怪の専門書あさり、入浴剤あつめ、水泳、RPGのプレイなどなど。
挙げたらキリがないですね(笑)

Q・古事記に篠笛と非常に多趣味ですね...!ちなみに古事記の魅力って何でしょう?

単純に神話として面白いなとも思いますし、あとは普段使っている言葉の由来が見つかったりするのでそういった点も魅力です。例えば「ムス」という音がはいった神様の名前って、古事記によく出てくるんですね。例えばカミムスヒ(神産巣日。古事記の冒頭に出てくる神様)とか。この「ムス」って、「生す/産す」って書くんですね。だから生まれてきた男の子だったら「男子(むすこ)」、女の子だったら「女子(むすめ)」って言うんだとか。
 
こういう「へー!」って思うことがたくさん散りばめられていてとても面白いです(笑)

Q・この世で一番苦手なものは?

事務作業が死ぬほど苦手ですね…。
特に数字が絡む作業だと、絶対にミスが許されないので、丁寧に丁寧に何度も確認するじゃないですか。そういうの、ちゃんと処理はできるしするんですけど、すさまじくストレスになります(笑)

Q・明日、どこにでも行けるとしたらどこに行きたいですか?

猫が家にいるので家にいたいです(笑)
一日中家の中でゴロゴロして、一緒に昼寝して一緒に遊んですごしたいです。

Q・明日、誰にでも会えるとしたら誰に会いたいですか?

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先代の猫のハルちゃんです。
亡くなってから5年経ちますが、今でも毎日ついつい写真眺めちゃってますね…(笑)

大好きなので!

Q・現在の目標を教えて下さい。

すごく描きたい大長編の妖怪漫画があって、プロット+ネームまでできてるんですけど仕事が立て込んでて全然手が出せていないんです…。
30日ぐらい一切予定のない休日が連続であったら、仕上げられるのに…!!

ありがとうございました。


編集後記

「猫マンガ家」のうだまさん。作品を描くきっかけにまでなったということで、本当に猫がお好きなのが伝わります。これからも癒される猫マンガ、そして大長編の妖怪漫画!?も楽しみですね!!


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