生字幕放送でお伝えします観客⇒こんにちは!スタジオパークから真下⇒きょうのゲストは俳優の吉行和子さんです。
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吉行さん、俳優として去年で60年。
戸田⇒そうですか。
60年らしいです。
改めて60年、ずっと俳優という仕事を続けてこられてそのコツはありますか?吉行⇒何でしょう。
本当に何でしょう、分かりません。
まさかこんなになるとは思いませんでした。
あっという間でしたか。
昔のことは本当にあんな時代があったのかしらと思うぐらい遠いですからあっという間でもないですね。
そこにはいろいろなことがあって、ということなんですね。
きょうは吉行さんの、さまざまな俳優としての人生についても伺ってまいりますので、ぜひよろしくお願いします。
視聴者の皆さん、どうぞ質問とメッセージをどしどしお寄せください。
戸田⇒お待ちしています。
それではお席でじっくりとお話を伺います。
真下⇒改めてご紹介します本日のゲストは俳優の吉行和子さんです。
吉行⇒よろしくお願いします。
戸田さんとはもちろん共演はおありですか。
戸田⇒何度かありまして。
親子をやったのね。
震災のときのドラマで私の母の役を演じていただきまして。
恐れ多くも。
でもねすごく少ないシーンだったんですけど一回で、本当に出演シーンが吉行さんとごいっしょして避難しているところのシーンだったんですけど寒いところで、そこでふっとつかまれるような、何かそんな瞬間があったことを覚えています。
初めてなのに。
親子というのは大体ドラマっていつもそうなんですけどでもそれがより、ぎゅっと近くに感じられてこんなこと言うのも大変おこがましいですけどちょっとわが母に少し似ているなというふうに前々からずっと思っていてほんとにおこがましい話なんですけど、ちょっとそのような風情もあって、あのとき吉行さんがお母さんだということがとてもうれしかったです。
いいシーンでしたね。
一緒に寝て、避難して。
そうなんですよね。
より親子感が出るシーンではあったんですけどね。
ぐっと一瞬で世界観を作られるその辺りのお話もたっぷりと伺いますがきょうは汗をかくほど暑い東京ですが。
いいお天気です。
秋は食欲の秋ではありますが吉行さんお料理をされるんですか。
それが本当にうちのキッチンはピカピカなんですよ。
何もしないから。
なさらないんですか?なるだけしたくないんですよ。
でも、どうしようもないときはもちろんやりますけれど。
できることならやりたくない。
じゃあほとんど外食とか。
そうなんです。
買ってらしたものとか、現場で何かいただいたりとか。
そうなんです。
お母様の役の印象のときはものすごくやるイメージですけど。
結構働く役が多くて疲れちゃいますよね。
ちょっとイメージとドラマのイメージとは違うのかなと思いますけど。
今週のスタジオパークはスペシャルでございましてきょうのゲスト吉行和子さんのためにもてなし料理を作っていただくということになっております。
題してスタジオパークでぱーくぱく!食欲の秋スペシャル。
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騒がしくてすみません。
いいときに来ましたね。
そうなんです。
日替わりで、さまざまな方にゲストの方のリクエストにお応えして料理を作っていただくということです。
そうですか、ラッキー。
本日料理を披露してくださる方をご紹介します。
料理愛好家・平野レミさんです。
平野⇒わー!しばらく。
よろしくお願いします。
ということで食材をまずリクエストをいただいてそのリクエストに基づいて料理をしていただくんですが何かリクエストありますか?秋ですし、きのこ類が好きなんですよ。
体にいいというのがいちばんなんですけどだからそういうのがいいなと思って。
きのこを使ったお料理ということで、レミさん、いかがでしょうか。
平野⇒いいですよ。
でも和子さんが台所に全然立たないと言うのできょうは和子さんでもできるような簡単な料理をやりますので絶対に覚えて帰ってください。
簡単ですから。
真下⇒このあと、実際に私たちもあちらのコーナーで平野レミさんが一から作る様子を間近で見ていただいて。
吉行⇒わあ、うれしい。
戸田⇒メインはきのこ料理?最初はデザートがあってこれから…作ってあるの、もう。
すごい。
安心豆腐っていって、杏仁豆腐じゃないの。
安心なの。
出てきました。
杏仁豆腐は杏仁
(あんにん)といって果物あんずの汁を粉にしていろいろなことをやって寒天で冷蔵庫に固めてやるでしょ、でもこれはね召し上がってください。
見たところ杏仁豆腐のように見えます。
豆腐だからねヘルシーですし。
戸田⇒お豆腐なんですか?ココナツミルクで?絹ごし豆腐?安心豆腐。
安心豆腐、召し上がってください。
どうでしょうか。
吉行⇒おいしい、甘い。
ココナツミルクもいいですね。
これが安心なお豆腐なのね。
火も使っていないし冷蔵庫で固めることもないし簡単にできるの。
お豆腐の味する。
だから合体するだけ。
ココナツミルクが風味を出していますね。
出していますよね。
ココナツミルクの風味と大豆が合うんですね。
合うの。
おいしい。
豆腐も高い豆腐よりも安い豆腐のほうがいいの。
主婦には優しいでしょ。
そっちのほうがデザートという感じが出るんですね。
戸田⇒おいしいです。
真下⇒おいしい。
ありがとうございます。
平野⇒やったね。
リクエストは、きのこ料理です。
頑張ります!準備をお願いします。
お願いします。
レミさん去っていってしまいましたがこのあと、実際にあちらのほうで間近に料理を作っていただきます。
参考にしていただきたいと思います。
ここからは吉行和子さん60年を超える俳優キャリアから伺っていきたいと思います。
これだけキャリアのおありになるといろいろな役をやっていらっしゃって中には、まさに食にまつわる役もおありになりますね。
戸田⇒ありましたね。
連続テレビ小説「ごちそうさん」。
吉行さんはヒロインのおばあちゃん役でいらっしゃいました。
吉行⇒そうだったんです。
でも1週間だけですぐにぬか床になっちゃうんです。
語りなんですが、ぬか床が語るんですよね。
そうなんです。
戸田⇒おもしろかったしゃべるぬか床。
寄れ、ほれほれ。
もっと、ちこう寄れ。
ん〜…うんうん。
おいしい?おばあちゃん。
ごちそうさま、め以子。
♪〜そうだね、近藤さんなかなかの男前だったね。
ん?何やってんだい?あ、あ〜。
ぬかで磨いてんのかい?戸田⇒おもしろい。
懐かしいですね。
真下⇒語りは語りでもぬか床役と聞いたときどうでしたか。
吉行⇒最初は朝ドラのナレーションとおっしゃったものですから、私のこのがらがら声で朝っぱらから皆さん嫌な気持ちになってしまうから無理ですよと申し上げたらいや、実は…とちょっと言いにくそうにぬかみそがしゃべるんですよとおっしゃったんです。
じゃあ私の声はとてもぬかみそっぽくていいんじゃないかなと思って。
そんなことはないですけど。
喜んでやらせていただきました。
ぬかみその気持ちってどんな気持ちだったんでしょう。
だからすごい自由でねだって誰もいないんだからぬかみその人なんて、この世に。
そりゃあそうですね。
勝手にできるでしょ。
だからすごい楽しかったです。
本当に印象に残っている。
見ているほうもぬかがしゃべってくれるのですごく楽しかったですね。
もう一回見たいという方今再放送ちょうどしています。
BSプレミアムで毎週月曜日から土曜日朝午前7時15分からの放送です。
ぜひご覧ください。
ここからは、今度は吉行さんの俳優人生のまさに出発点お話を伺いたいと思います。
出発は舞台なんですよね。
吉行⇒そうなんです、舞台です。
高校在学中に劇団民藝に参加されたということですね。
最初にね、民藝の芝居を中学3年生のときに見ましてこの世に劇団があるということを初めて知りまして。
お写真があるんですけれどもこれが初めての主演のときの写真です。
「アンネの日記」。
おきれいですね。
民藝に入ろうというふうに思ったんですか。
民藝を最初に見ちゃったものですから、ぜひそこに入りたいと思って。
でも女優になる気は全然なくて。
そうだったんですか。
あのね、すごく引っ込み思案で教室でも分かっている答えでも声を出すのが恥ずかしくて黙っていた人だったんです。
そういう子だったんです。
ですから当然劇団に入っても、舞台に立つということは無理だから、私にできることは劇団の中で何かあるはずだと思って。
そういう気持ちで。
これに出る前にね。
ほんとにもうアクシデントみたいな感じで出てしまいました。
主演でアクシデントみたいなものだったんですか。
そうなんです。
アンネ・フランクをやる女優さんは女優さんじゃなかったんですけれども一般から募集して、これだ!という極め付きの美少女を選んで始まったんですけれどもその方がちょうどかぜかなんかで声が出なくなって私は稽古場にずっといたんですけども、研究生でしたから代役で最初、舞台に出ましてそれから彼女が治ってからはダブルキャストで2年間やっていたんです。
すごいスタートですね。
その間になんとなく女優になってしまって。
そうなんですか。
では最初は、このころってどういう思いでやっていらっしゃったんですか。
最初は本当にもう心配というかただただ責任感でちゃんと言わなきゃいけないと。
不思議で、若かったせいだと思うんですけど、せりふを全部覚えていたものですからあと先輩の方が動きを教えてくだすってあれよあれよという間に舞台に出てしまってそこからですから、あまりどきどきしたというような感じもないんです。
そんないとまもなかったんですね。
何が何だか分からないうちに舞台に出てしまって。
すごい初舞台ですね。
初主演ということだったんですが。
当初、俳優になるということをあまり考えていらっしゃらなかった目指していたわけではないというお話がありましたがこれに関して視聴者の皆さんにクイズです。
テレビのリモコンをご用意ください。
まさに吉行さんがおっしゃいましたように俳優を目指していたわけではなくその劇団の中で、ご自身である仕事をしたいというふうに思っていらっしゃったそうです。
その仕事とはいったい何でしょうか。
3択です。
リモコンの色のボタンを押してお答えください。
舞台の照明係がやりたかったのではないかと思われる方は青ボタンです。
今、女性の照明さん多いですよ。
そして赤のボタンは舞台監督です。
ぶたかんと言われたりします。
現場を仕切る人のことです。
舞台でいちばん偉い人です。
緑のボタンは衣装。
舞台の衣装さん。
これもきらびやかなものもあり。
いろいろな種類のお芝居がありますから。
吉行さんがなりたかったのはどれでしょうか、ということでボタンを押して解答してください。
それにしても吉行さんといいますと一家で言うとお父さんのエイスケさんは詩人、作家であります。
そしてお母さんのあぐりさんは美容師さんですね。
そして兄は淳之介さん、妹は理恵さん大変な一家でありました。
劇団に入るとき、期待されたんじゃないですか。
親は何も言いませんでした。
本当にうちの人たちは、本当に自分のことしか考えなくてそういう人ばっかりそろっていますから。
平気で私は私で勝手にやっていたんです。
皆さんそれぞれにやりたいことということについてあまり何か言われることありませんか。
全然ないんです。
かえって開けているというかご自分のこともあるでしょうけれどもかえってよかったかもしれませんね、環境が。
一瞬厳しいのではないかなと思いましたけれども。
負担にならないからね期待されていないから勝手にやればいいという感じだったので。
いやいや、そうだったんですね。
それはすごく意外です。
劇団で、俳優として活躍されるようになって、その様子を見に来られたりとかは?兄は1回だけ来て。
それで二度と来ないと言って帰っちゃったんですけどなにゆえ?いすがかたいとやらで。
芝居じゃなくてね、そっちのほうで。
母はね来ていたらしいんですけど全然言わなかったんですよ。
それが何十年ぶりに初めて分かったんですけど「アンネの日記」も知ってたらしいんですけどそれを知ったのが50年ぐらいたってからなんで変な人たちなんです。
お母さんとしてはあまり言うと意識をされてもいけないと思われたんでしょうね。
そういうスタイルのお母様なんだと思います。
視聴者の皆さんの集計結果がまとまりました。
吉行さんがしたかった舞台に関するお仕事とはいったい何でしょうか。
緑の舞台衣装という方が圧倒的に多くて69%。
次が青の照明が18.2%舞台の監督という方が12.8%ということでした。
結構圧倒的な数字ですね。
吉行⇒正解はこれっきゃないですね。
舞台衣装をやりたくて。
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多くの皆さん、大正解。
衣装ですか?大体、勉強が全然できなくてお裁縫と絵を描くのだけが好きだったんですよ。
ですからこの舞台を見ながらねみんな衣装を着たりカーテンがかわったりするからああいう仕事もあるんだなと思ってそれで劇団に入ってみようって思ったんです。
そうでしたか。
そしたら演じるほうにと。
抜てきですよ。
やっぱりそういう光るものはあったんですね。
そうじゃないと、誰かが調子悪いからやってくださいというふうには言われませんよね。
本当にだから不思議ですよね。
そのときに声がかからなかったら全く人生が変わっていたかもしれませんね。
そうですね、自分からやろうとしていないんですから、そうですね。
劇団は演出部という道もありますから俳優を目指していない人も劇団にはいたりするんですよね。
大概、でもその道を行くんですけれども、珍しいパターンですね。
映画ドラマとさまざまに活動の場を広げていらっしゃる吉行さんその俳優人生の中で大切にしていることばがあるということです。
そこからお話を伺っていきます。
最初は劇団民藝の恩師でいらっしゃいます宇野重吉さんからのことば。
2人で並んだお写真です。
どういう写真でしょうか?私がふてくされていますね。
台本をお持ちで何かアドバイスを受けているんでしょうか。
宇野さんはたばこを吸いながら。
本当に宇野さんが手取り足取り教えてくださいました。
あんまり私が下手なもので稽古が終わってからも抜け稽古で相手役をしてくださってやりました。
宇野さんが当初から演出をされていることが多かったんですか。
劇団は。
入ったころは演出家ではなかったんですが最初に演出なさったときから出ています。
その宇野重吉さんからのことばというのがこちら。
役について思いなさい。
正確にはね思えば出るとおっしゃったんですね。
私があまりにも下手で歴然としているんですけどもそしたら君は本当に下手だと。
だからね、そういう人はね人の役について人の何倍も100倍も200倍も思いなさいって。
そう思っているとなんとなく伝わるんだ、その思いがね。
そのように言ってくださいました。
それは今から思えばいくら思っていたって突っ立っててもいけないんだけれどもそのことばにすごく励まされてともかく100思えばなんとかなるんだと思ってずっときたものですから本当にそのことばはありがたかったです。
演じる人、人物像のことをよく思うよく考えなさいということなんでしょうか。
そうですね。
あれをやれこれをやれと言われてもできなかったりこのような言い方をするって言われてもできないのを見てまずは思いなさいというところから出発しろと教えてくださいました。
どんなふうにして思うということをやってこられたんですか。
そうですよね、それが本当に具体化しなければだめなんですからね舞台の場合は。
でもなんかやっぱり思っていると役がだんだんと自分の中に入ってきてひとりでに動けるみたいなあっちにいこうこっちにいこうというのが振り付けでやるのではなくて自分の役から出てくるそれは確かにあります。
だからこういう言い方をしようとか思わなくてもこの人だったらどうだろうともっとひとりで言えるみたいな感じは少しずつつかめてきてそれでやってきたみたいな感じです。
役の人生を人の人生を生きるというような言い方をするんですけれども、この人だったら当然言うだろうというふうに考えられるようにしていく。
そうですねあまり考えもしませんがひとりでにそのような人になっていくみたいなそれがおもしろかった。
もう1つことばがあります。
70代後半になってからはっとさせられたことばと伺っています。
山田洋次監督のことばです。
70代の後半になってからということですが、山田監督の作品にお出になったのがずいぶん近年になってからなんですね。
全然お目にかかったこともなくて。
そういうこと、あるんですね。
それが本当に偶然出演することになって4年ぐらい前のことかしらそれからはずっと監督の作品に出させていただいているんですけれども。
山田監督が先ほどの宇野さんが教えてくださいました役を思ってください、役の中から心から出ることばでしゃべってくださいとおっしゃったんですね。
改めて文字でご覧いただきます。
久しぶりに聞いたと思ってすごく懐かしくて大体、私たちぐらいの年になってしまうと結構放っておかれてしまうんですよね、監督さんから。
親切に教えてくださるなんていうような現場はなかったものですから。
山田監督は本当にじっと見ていらっしゃって見逃さないという感じで心から出てきたせりふそれを言ってくださいと言われてちょっとでも心から出ていないと違うとなってしまうんです。
そういう方だったのですごくいい現場でした。
そのことばを山田監督の作品の中から拝見したいと思います。
山田洋次監督、10年ぶりの喜劇映画「家族はつらいよ」長年連れ添った妻から夫が離婚を突きつけられ大騒動となってしまうという物語です。
お父さんが嫌になってきたの。
例えばね、朝、洗面所でがらがらって大きな声出してうがいなさるでしょ?そのあとでぷっとおならをなすったり…。
昔はね、結婚したてのころは男らしくていいなあと思ったりそれが夫婦の親しさなんだとうれしかったりしていたけどね近頃それが嫌なの。
お父さんは、いつもパンツや靴下をお脱ぎになると裏返しのままぽいっと洗濯籠に入れるでしょ。
私、あれが嫌でね何度も言ったんだけどちっとも直してくださらないの。
聞いてるの?洗面所はびしょびしょトイレのふたは開けっ放し電灯は付けっぱなしごはん食べるときにはくしゃくしゃ音を立てる箸を放り出す。
おい、もう〜。
昔は好きだったのよこのお父さんが。
吉行⇒かわいそう。
戸田⇒長々と思いの丈を言うシーンですね。
真下⇒私も夫なものですから。
ことばがいちいち突き刺さりますね。
実に気持ちのいいシーンだなと思って。
男女の見方は全然違うのかもしれません。
長く連れ添っているからそう思っていないということではないですからね。
あの時点であれを言いだしたということに家族みんながはっとしてしまうシーンでみんな我慢してしまう年代かもしれませんけれどそこをおもしろかったですね。
しかも最後のひと言。
そんなお父さんが昔は好きだったのよというそれを知ったことでお父さんは何の反論もできなくなってしまうんですよね。
おもしろいシチュエーション。
私はぐさぐさ刺されましたけれどこの役はまさにどうやってこの役をやっていらっしゃったんですか。
実生活ではありませんから本を読んでいたらおもしろくて気持ちがすごくよく分かるし笑いながら読んでいたんですけれどこのあとお父さんと一緒にいるのが私のストレスなのというせりふがあるんですけれどそれは本当に映画館で皆さんが笑うんですよね。
みんなそう思っているのかなと思ったりして私もですから本当にイメージだけですけれどその気になってやりました。
そういうシーンを作る、そしてそういうことを吉行さんにおっしゃる山田監督はどんな方ですか。
私はさんざん聞いていたんですよ。
怖い怖いとすごくおっしゃっていたんですけれど実際には怖いんですよ、確かに。
優しい顔が怖いのよね。
静かですし本当に雰囲気がいいんですけれど張り詰めた神経みたいなものがすごくビリビリ感じてそれが怖かったですね。
そう思います。
私も一度だけありますけれど全く同様の意見です。
ビリビリ張り詰めた緊張感があって。
その緊張感があるからこその本当のおもしろさもあるんですね。
そういう世界があるんだなと思いました。
吉行さんの最新の出演作がこちらです。
NHKの土曜ドラマ「スニッファー嗅覚捜査官」です。
人並み外れた嗅覚で特殊な重要犯罪を解決に導く犯罪コンサルタントの活躍を描くドラマです。
吉行さんの役どころなんですけれども阿部寛さん演じるスニッファー・華岡とコンビを組んでいる刑事小向香川照之さんが演じていらっしゃいますけれどその香川さんのお母さん役です。
これがまたおもしろい。
VTRがございます。
ご覧いただきましょう。
華岡信一郎は特殊な犯罪現場に呼ばれる捜査コンサルタント。
人並み外れた嗅覚を武器に犯行現場に残された僅かな匂いから事件の真相を解明する通称・スニッファーです。
犯人は、30代後半から40代前半の男性。
喫煙暦なし。
世帯収入は高くない。
あと、胃潰瘍がある。
ありがとね。
華岡と相棒を組むのは人情派熱血刑事・小向達郎。
びっくりさせないでよー。
どうしたの?犯人、あの人。
えっ?超人的な嗅覚を持つ華岡と小向。
2人は難事件を解決していきます。
吉行和子さんが演じるのは達郎の母・昌子。
女手1つで息子を育ててきました。
私の心臓はもうもたないんだよ。
ことしこそ、孫を抱かしておくれよ〜。
もうね、朝から辛気くさいこと言わないでよ。
もたない、もたないって20年前から言ってるよ。
じゃあ、行ってくるね。
しっかり!がんば!今週は白昼堂々と狙撃事件が発生。
経済界の重鎮が殺されます。
やくざの仕業じゃないのか?一撃で脳幹を打ち抜いてる。
プロの狙撃兵のやり方だ。
果たして、華岡の嗅覚は真相を嗅ぎ当てることができるのか?真下⇒というドラマです。
戸田⇒嗅覚もおもしろいですけれど香川さんは独身の息子さんという役ですよね。
吉行⇒婚活をしているんですけれど50になっても全然だめではらはらしています。
早く孫が抱きたいとけしかけているんですよね。
先ほどの役のことを思うではありませんけれどご自身としては、このお母さんはどんなお母さんだと思っていらっしゃいますか?全く経験がないんですけれどただただ息子がかわいくてトイレからなかなか出てこないとおなかを壊したのかと思ってトイレの前で待っているようなお母さんで嫌だろうなと思うんですけれどそういうお母さんをやっています。
楽しいですよ。
香川さんがとても上手だし。
香川さんとは初共演というふうに伺いましたけれど。
まるで初めてで。
どうですか?前から香川さんってすごい役者さんだと思っていたので一緒にできてうれしいという気持ちなんですけれど本当に短いシーンなんですけれど2人で、うまくいったと思います。
すごくいいコンビだと思います。
とても母を思う息子だと思うんですよね。
でもこのあと、阿部さんに会って香川さんの役が。
あなたずいぶん年上の奥さんですねと言われるんですよ。
違いますよと答えていましたね。
親ですというシーンがあるんです。
そういうにおいまで分かるという香川さんに、お母さんのにおいがついているということなんですよね。
がんば!と言って抱きついたからですね。
すごい嗅覚ですね。
ぜひご覧ください。
平野⇒こちらも準備ができましたよ。
どうぞ。
どうぞ前からお進みください。
きょうは和子さんの大好きなしいたけで。
きのこでしょ。
どうも久しぶりです。
改めてご紹介します。
本日のおもてなし料理を作ってくださる料理愛好家の平野レミさんです。
こんにちは。
よろしくお願いします。
リクエストは…きのこです。
何で笑っていらっしゃるんですか。
吉行⇒なんかね。
夫と俳句の会でね。
深く聞いていいか分かりませんけれど。
あまり話をしていると時間がたってしまいます。
リクエストはきのこということで。
きょうはウッシーしいたけ。
ウッシーしいたけ炒め。
ウッシッシーとなるぐらいおいしい。
簡単ですか?ちょっと待ってください。
材料からもう一度お願いできますか。
牛、しいたけ、パプリカ。
それと、あとはサラダ油でしょお酒、蒸し煮にするでしょう。
みりんと、しょうゆ。
それだけ。
あとはにんにくを入れてね。
あまり、日ごろお料理をなさらないということなんですけれど。
何でそれなのにおきれいなんですか。
きょうは覚えていこうかと思って。
絶対簡単ですから。
吉行さんに教えていただきながらと思いますけれど簡単にできるということですね。
5分ぐらいでできるんですか。
そうそう、そうそう。
本当に5分ぐらいでできるのか時間を計っていいですか?では、いきますよ。
今まだ火がついていませんよ。
いいですよ、せーの!調理スタート!いきなりボウルで。
ぶったたいちゃって。
にんにくを潰したんですね。
そうすると皮が取れやすくなるの。
皮を取り出すでしょう。
そうしたら切っちゃうの。
そうしたらこれフライパンにサラダ油を入れてにんにくを入れちゃいます。
ちょっと跳んじゃったかしら大丈夫?気をつけてください。
今度ここに。
しいたけを切ります。
入れちゃう。
切れてないのがありますよ?大変、大変。
今何をやっているのよ。
全部切ってなかったんですね。
切ってから入れますよ。
切れていないものがあったらあとから切ればいいですね。
肉厚のおいしそうな、しいたけ。
いい匂いがしてきた。
そうしたらば、ここにパプリカ。
1分たちましたよ。
パプリカっていうのは生でも食べられるからちょっと火を通せばね。
火を入れてもビタミンCが消えないんですってよ。
そうなんですか。
ジュースにしても何にしてもいいんですよ。
そうしたらここで蒸し煮にするのよ。
お肉を炒める前にきのことパプリカだけお酒を入れて蒸し煮にするんですか。
そうなのよ。
これで一度?ウッシーしいたけ炒めと言ったんだけれどもちょっと考えて体にいいヘルシーしいたけと思ったり食べるのが待ち遠しいたけとかビタミンCがいっぱいだからビタミンCいっぱいうれしいすばらしいたけとか「しい」尽くしですね。
吉行さんが、どう反応していいか分からないという感じになっています。
NHKでレミさんこのあといろんな番組にご出演になるんですよね。
♪〜
(「きょうの料理」のテーマ)あれが31日の月曜日に。
やりますね、あっ違いました。
分からなくなっちゃった。
NHKでいっぱい。
ありがとうございます。
もてはやされちゃって。
いっぱい出るから分からなくなっちゃった。
「きょうの料理」も出るし。
「あさイチ」にもご出演になりますね。
「きょうの料理」は3回続けて出るんですよ。
画面でもご案内しています。
戸田⇒お肉を入れます。
お肉にはちょっと味を付けています。
下味が付いているんですね。
もう残りがあと2分ぐらいです。
完成形ですよ。
もう完成形。
牛肉ですけれど…。
鶏肉でもかまいません。
きょうは大女優ですから牛に。
豚肉でもいいんですけれどね。
下味をつけて、かたくり粉とかも入っているんですよね。
照りも出てきますね。
味がからみますもんね。
ここに、みりんを入れちゃうでしょ。
それから、しょうゆ。
調味料が入りました。
ちょっと、てりてりになっていい感じ。
もうちょっとかな?もうちょっとね、お肉が。
早い。
いい香りです。
ここにこしょうがあってゆずこしょうもあります。
ご質問はありますか?吉行⇒びっくりした。
全部一緒にやっちゃうの?
笑い声
お鍋が汚れるのは1つだけです。
1分切りましたよ。
おいしいですよ、すごく簡単で。
おいしそう。
おいしそうでしょ?ここにパラパラとこしょうをかけて。
それから、ゆずこしょう。
知っています?吉行⇒知らない。
和子さんって本当におもしろいですよね。
大女優ですよね。
大女優ってほんとに何も知らないんですね。
真下⇒ゆずこしょうは辛いですから、お好みでということですね。
できましたよ。
ウッシーしいたけの完成です!余裕でできました。
ウッシーしいたけ5分かからずにできました。
すばらしい。
温かいうちにいただきましょうか。
本番中にできちゃうなんて。
どうぞこちらから。
せっかくなので吉行さん、レミさんのお隣に。
レミさん取り分けていただいてもいいですか。
分かりました。
和子さんは、しいたけが大好きということですからしいたけをいっぱいね。
はい、どうぞ。
ありがとうございます。
戸田さんにもね。
いい匂い。
吉行さんもよろしければどうぞ召し上がってください。
ありがとうございます。
すごく簡単だったね。
簡単よ、だって主婦の料理は時間と金がないからね。
シェフの料理は時間と金がいっぱいかかってもいいけれど主婦は違うからね。
いただきます。
こんな大女優に食べていただいてどうしましょう。
うれしい気持ちです。
おいしい。
平気?本当のこと言って?本当よ。
まだでもこれしか食べていないから。
平気?よかった。
しいたけ、おいしいね。
お肉も食べてみる。
ぜひ試してみたいという方もいらっしゃると思いますけれど詳しいレシピは番組のホームページに掲載されています。
これならできるかもしれない。
できるできる。
包丁を持っていらっしゃらないんですか?じゃあ、あげるあげる。
包丁も、鍋もみんなあげるから。
フライパンは持ってる。
私の鍋あげるよ。
おいしいですね。
ありがとうございます。
ごはんのおかずにぴったりですね。
お二人でしゃべっていていただいてもいいですか。
よかったよかった。
食べながらで結構なんですが先ほども言いましたけれど吉行さんといいますとご家族、皆さんほんとに著名な方ばかりですけれど思い出の味とか一緒に食卓を囲んだということもあるんですか。
それが本当にないんですよ。
私ができないのはそのせいだと思うんですけれど親が全然料理をしませんでしたし台所に入って子どもは一緒にお母さんのまねをするじゃないですか。
そういったことが全然なかったですからなんですよ、なんて親のせいにして。
でもちゃんと外食ばかりですか今。
ばかりではないけれどやっぱり体のことを考えて少しは炒め物もしましょうと思って。
少しはやりますよ。
でも偏食はなさそうですよね。
肌がつるつるですよね。
本当にどうなっているんでしょう。
ちゃんと食生活はやっていらっしゃるんですよね。
だって顔に出るもん、絶対に。
でもこんなちゃんとしたものは食べない。
でも体にいいかと思うものは食べているわけよ。
バナナとかね。
バナナはむくだけですもんね。
家族との思い出の味というのは特に印象に残っていませんか。
ですから無理やり考えたら私が病気ばっかりしていてあまり食べなかったものですから親がお茶わんにごはんを入れてこれを半分にして山みたくして半分におみおつけを入れて山と川といって。
笑い声
そうするとやっと食べたの。
川に入れながらね。
そういうシチュエーションを与えてもらって楽しんで食べるようにしてくださったんですね、きっと。
それだけ覚えています。
山川ごはんっていうのもいいですよね。
新しいメニューができますね。
私も考えちゃおうかな。
ごはんにおみそ汁をかけるということは、よくやっていましたよね。
猫まんまっていいますよね。
でも山と川といえばねおもしろい。
ご家族の話を伺ったのは何でもご家族にまつわる思い出の品をきょうはお持ちいただいたということなんですね。
せっかく食べているのに。
絶対すてきなお話だから。
ぜひぜひ伺いたいと思います。
何か持ってこいと言われたんだけど。
申し訳ありません。
大切にしているものがなくてようやくひねり出して…。
お位はい?お位はいではなくてネパールに行ったときに友達が仏像好きの友達がお土産に買ってきてというから仏像を屋さんに入ってみていたら。
あらかわいい。
この中に入っていたのがこの人がうちの兄に似ていたのよ顔が。
淳之介先生。
勝手に想像したんですけれどいいなと思ってお土産に買ったんですけれど、そうしたら死んじゃったんですよ、兄が。
そんなもんですから、私のうちに置いてあげようと思って1人じゃさみしいだろうと思って。
女の子をね。
天使?天使をそばに置いてあげたらね。
さみしくないかなと思って。
淳之介先生もそう思っていらっしゃるでしょうね。
大切にしています。
これはすてき。
すばらしい。
お顔がきれい。
今お写真が出ていますね。
3人きょうだいなんですね。
これはティータイムですか?優雅な感じですね。
お顔が似ているということですね。
似ている。
雰囲気がありますよね。
とても貴重なすてきなものをありがとうございました。
これは魂が入っていますね。
きれいなものを本当にありがとうございます。
重たい。
そうなの。
うちは仏壇も何もないのよ。
だから一応これを大切にしていて。
すごくすてき。
すてきすてきすてき。
メッセージをたくさんいただいています。
吉行和子さん、静岡県の方です。
本当に本当に大好きです。
「ごちそうさん」のめ以子のおばあちゃん「佐賀のがばいばあちゃん」のおばあちゃん。
柔らかくて温かい空気が漂っているようでたまりません。
「家族はつらいよ」も最高でした。
吉行さんが出ているととても見たいと思ってしまいます。
ありがとうございます。
ばあちゃんという感じではないんですけれどね。
実際にお会いするとそんな感じではないんですけれどね。
衣装とメークと役の感じがありますけれど。
ことばとか演じるときに拝見するとこんなおばあちゃんだったらいいなと思ってしまうんですよね。
おばあちゃんっていう感じはしませんよね。
きょうはとてもおいしいお料理ありがとうございました。
料理愛好家の平野レミさんでした。
2016/10/26(水) 13:05〜13:55
NHK総合1・神戸
スタジオパークからこんにちは 吉行和子[字][双]
俳優生活60余年! 支え続けた大切な言葉 ゲスト:吉行和子、平野レミ 司会:真下貴アナ、戸田恵子
詳細情報
番組内容
双方向データ放送番組。テレビのリモコンを使って、ゲストに関するクイズやアンケートに挑戦!気になるゲストの生トークにあなたも参加しませんか?テレビをネットにつなぐとさらに楽しめます。
出演者
【出演】吉行和子,料理愛好家…平野レミ,【司会】戸田恵子,真下貴
ジャンル :
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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