40近くなったら、自分たちが若い頃にオッサンだった人が、「ビートルズが...」「ストーンズが...」なんて語っていたのと同じように、自分たちもオアシスや小沢健二について語っているのかなぁ、と思っていましたが、意外と自分よりずっと若い世代の音楽も変わらず聴いているなー、と思います。
学生の頃から、ロキノン系と呼ばれる文学性のある歌詞と轟音やうねりを伴ったサウンドからなる音楽や、渋谷系と呼ばれるファッション性に富んだポップでかわいいめの音楽とかが好きでした。
そのどちらの系統も、10年以上に渡って世代が交代しても、元からあった要素と、新しい時代の要素がミックスされながら、それぞれいちジャンルとしてのポジションが保たれ続けている気がして、われわれアラフォー世代にもありがたい限り、と楽しんで聴いています。そんなバンドたちでふだんよく聴いているものを、いくつか挙げてみます。
ゲスの極み乙女。
今年、音楽以外の面でいろいろ話題になってついに活動休止になってしまった、ゲスの極み乙女。ですが、独特の浮遊感を生み出すメロディセンスはやはり際だっていると思います。中でも「キラーボール」などのピアノのクラシックの引用が入る曲が、私は特に好きですね。彼らの楽曲がしばらくお預けになりそうなのは残念です。
きのこ帝国
バンド名から想像つきにくい、轟音サウンドとそれに負けない透明感のあるボーカルが、ヘッドホンで聴いていると特に心地よいバンドです。私は、秋冬になると上で書いたゲスの極み乙女とこのきのこ帝国の二つが無性に聴きたくなるので、「ゲスときのこ」という名前のプレイリストを作って、寒い時期はこの二つのバンドばかりえんえんと聴いています。
DAOKO
若干19歳の女性ラッパーです。最初に聴いたのが、tofubeatsの名曲「水星」のカヴァーで、もともとクールで大好きなこの楽曲が、こんな若い子に見事にカヴァーされているのに衝撃を受けました。カヒミカリイを彷彿とさせるささやき系のヴォーカルとデジタルなサウンドの融合は、まさに次世代の渋谷系、といった印象。
調べてみると、中学生時代からニコニコ動画で活動していたのがデビューのきっかけとなったそうです。言われてみると、最近若い子に「どんなミュージシャンが好きなん?」と聞くと、メジャーデビューしているアーティストでなく、「ニコ動で有名な...」とか「ボカロPの...」とネット起点のアマチュアアーティストの名前が出てくることがあり、オジサンは付いていけないことがあるんですよね。
Homecomings
京都を中心に活動する、女性三人、男性一人の四人組バンドです。ネオアコと呼ばれるジャンルの、ノイジーでポップ感あるギターサウンドに、どこか懐かしいな〜と思っていたら、京都でよく行っていたライブイベントにもよく出演しているみたい。一度、生で聴いてみたいと思っているバンドの一つです。
ぼくのりりっくのぼうよみ
中二病か!と思わせるアーティスト名から期待をいい意味で裏切って、巧みに言葉が選ばれたラップと、ジャンルを跨った都会派サウンドに圧倒される、ぼくのりりっくのぼうよみは、なんと18歳で昨年まで高校生だったという驚きの若さです。
ぼくのりりっくのぼうよみ、もニコ動の「歌ってみた」に端を発したアーティストなんですよね。やっぱり最近の若くしていきなりぱっと出てくるアーティストは、ネット文化が大きなルーツになっている気がします。
と、いろいろ挙げてみましたが、邦楽ばっかりだし、同じ系統の音楽が好きな人には、あまり目新しさのないリストになってしまったかも...?最近、Apple Musicで受け身で聴くばっかりなので、たまには能動的に発掘もしてみないといけませんね!。こういった感じの音楽なら、最近はコレもオススメだよ!というミュージシャンがいれば、是非教えて頂けると嬉しいです〜。
おまけ
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