参院 1票の格差は最大3.071倍

参院 1票の格差は最大3.071倍
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26日に公表された国勢調査の確定値に基づく、参議院の45の選挙区ごとのいわゆる1票の格差は最大で3.071倍で、いわゆる「合区」を行うなど、「10増10減」の定数是正が行われても、格差は3倍を超えています。
総務省は、26日に公表した去年10月1日現在の国勢調査の確定値に基づき、参議院の選挙区ごとの日本国民の人口を計算しました。

それによりますと、参議院の45の選挙区のうち、議員1人当たりの人口が最も多いのは埼玉選挙区の119万3555人で、次いで宮城選挙区の115万9955人、新潟選挙区の114万6349人などとなっています。
最も少ないのは福井選挙区の38万8646人で、次いで山梨選挙区の41万1908人、佐賀選挙区の41万4477人などとなっています。

この結果、日本国民の人口でみた埼玉選挙区と福井選挙区との格差は3.071倍となり、いわゆる「合区」を行うなど「10増10減」の定数是正が行われても、格差は3倍を超えています。
また、合区した鳥取島根選挙区は、福井選挙区と比較すると1.620倍、徳島高知選挙区は1.900倍となっています。

ことし7月に行われた参議院選挙の1票の格差をめぐっては、選挙の無効を求める訴えが全国各地で起こされ、この中では、憲法違反の状態だったという判断も示されており、今回の確定値の公表を受けて、選挙制度の見直しをめぐる議論が活発化することも予想されます。