過労で心の病 30代が最も多い 厚生労働省まとめ

過労で心の病 30代が最も多い 厚生労働省まとめ
過労のためうつ病などの精神的な病気になった人は30代が最も多く、労災が認められたケースの3割を占めていることが厚生労働省のまとめで分かりました。
厚生労働省によりますと平成22年1月から去年3月までのおよそ5年間に過労が原因でうつ病などの精神的な病気になり労災と認められた人は2000人に上り、このうち少なくとも368人が自殺していました。

病気を発症した年齢は、30代が31.6%と最も多く、次いで、40代が26.6%、20代が22.4%と比較的若い人が多くなっています。病気の原因は、仕事の内容や仕事量の変化などのほか、職場での嫌がらせや、いじめ、上司とのトラブルといった対人関係も少なくないということです。

厚生労働省は「30代などの若い労働者ほど過労で精神的な病気になるケースが多いという傾向がわかった。職場のメンタルヘルス対策が重要だ」としています。