ニューヨークで開催中のWindows 10イベントで、マイクロソフトが新たなSurface製品 Surface Studio を発表しました。
Surface Studio は28インチ4500 x 3000ピクセルのタッチ&ペン対応ディスプレイを備えた、クリエーター向けのオールインワン・デスクトップPC。史上最薄をうたうタッチ液晶モニタの下、ベース部分に4コアCore i7プロセッサのパワフルなPCが置かれた構造です。
28インチ、3:2アスペクト比、192ppi、1350万画素の PixelSense モニタ。画素数は4Kの63%増し。
12.5mm厚でタッチ対応、「市場最薄の液晶」(詳しい条件不明)。
ディスプレイは広色域の TrueColor対応。DCI-P3からsRGBにさっと変更。
PCとしての基本性能は 4コアCore i7プロセッサ、32GB RAM、GeForce GTX980。2TBハイブリッドドライブ。2.1チャンネルスピーカー、マイクアレイ、Windows Hello生体認証対応カメラなど。
同じオールインワンPCとして「マイクロソフト版の iMac」とも呼べる製品ですが、大きな違いはSurface Pen とタッチ、新入力デバイス Surface Dialに対応すること。
大型のディスプレイは下端が机に着くよう下げたり、20度まで倒すことができ、ペン入力やタッチ操作がしやすい角度に調整できます。「ゼログラビティヒンジ」構造。
マイクロソフトいわく、画面のサイズと解像度、縦横比は、紙の文書を実寸で並べて表示して、ペンで違和感なく作業できるよう選択した結果。
Surface Studio's unprecedented versatility adjusts to every step of your creative process. #MicrosoftEvent pic.twitter.com/gaPUzofTNH
— Surface (@surface) October 26, 2016
Surface Dial (サーフェスダイヤル)は、デスクに置いても画面上に置いても使えるダイヤル/ ボリューム状の入力機器。デスクに置けば拡大縮小やページめくり、タイムラインなどを回転で操作できます。
面白いのはSurface Studioの画面上に置くと、ソフトウェア側のUIと同期して機能すること。ダイヤルの周りにUIが現れ、回転で色を微妙に調整したり、描画モードを切り替えたり、3Dアプリでタッチとは別の軸操作に割り当てることができます。
要するに、ばかでかい高精細広色域液晶ペンタブレット一体化型ハイエンドデスクトップ、クリエータ向け。
付け加えて、ハードに強いOSメーカー純正でスタイリッシュ、画面に載せる物理ダイヤルインターフェース対応(別売)。
価格は構成により3000ドルから。最低価格がいきなり高いような気もしますが、4K超でペン入力とタッチ対応の28インチ広色域モニタだけ買おうと思っても比較できるような製品はほとんどありません。
またマイクロソフトの狙い的にも、Surface Book と同じくヤケクソ気味の全力ハードウェアを自らぶち上げて基準を作り、あとはパートナーのPCメーカー各社から下を埋める製品や違った個性の製品、真っ向勝負の製品を待つ役割と考えられます。
米マイクロソフトの製品ページによると、Core i7 / 32GB RAM / GPU 4GB RAM / 2TBストレージの構成では4199ドル。
(更新中)