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JR13区間“単独維持不可”

10月25日 12時25分

JR13区間“単独維持不可”

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赤字路線の抜本的な見直しを進めているJR北海道が、路線全体のおよそ半分にあたる13の区間について「単独では維持できない」と位置づけ、中でも利用が低迷している3つの区間はバスへの転換も含めて地元と協議する方向で検討を進めていることがわかりました。
人口減少に伴う利用客の減少などで厳しい経営状況が続くJR北海道は、ことし7月、単独では維持が困難な路線を公表する方針を示しています。
関係者によりますと、これまでの検討の結果、1キロあたりの1日の平均利用客が200人未満と特に利用が少ない留萌線の深川・留萌間、学園都市線の北海道医療大学・新十津川間、根室線の富良野・新得間の3つの区間について、「鉄道よりもほかの交通手段の方が適している」として、鉄道を廃止してバスに転換することも含めて、地元と協議する方向で検討を進めていることがわかりました。
さらに、利用客が200人以上、2000人未満の路線のうち、宗谷線の名寄・稚内間、花咲線の釧路・根室間、石北線の新旭川・網走間など、8つの区間について、鉄道は維持したいものの、単独では費用がまかなえないため、今後の費用負担について地元と検討を始めたい区間と位置づける方向です。
このほかにも石勝線の夕張・新夕張間の廃止が決まっているほか、災害の被害で運休が続く日高線の鵡川・様似間は、今後のあり方についてすでに地元と協議を進めていてこれらすべてをあわせると、JRが単独で維持できないとする路線は13区間、全路線のおよそ半分にあたる1200キロあまりにのぼる見通しです。
ただ、路線の見直しには地元などの強い反発も予想されることからJRは今後、慎重に最終的な検討を進め、公表時期を決めることにしています。

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