「いいですか? では次にこう考えてみてください。 今、お母さんの前に私という人間がいますけど、その私という人間は、お母さんにとってみると、その私が発する波動というものは高いものに思えますかね? それとも低いものに思えますかね? 」
「大茂さんが私にとってですか? それは間違いなく私にとっては、波動の高い方になると、そう思いますけど!」
「そうですか、じゃあ今度は、お母さんにとってHIRO君はどう思えますか?」
「この子もそういう意味では、今は凄く波動は高いんじゃないかと思います…。 バリから帰ってきて、なんだか凄く成長したっていうか、あれから顔つきも全然違うし、前とはびっくりするくらいに変わりましたもの…」
「確かに今のHIRO君は、前とは違いますよね。 私も最初に会った頃の彼と、今の彼では全然違うほどにそれを感じますからね!」
「そうですよ…。 この子、会社を閉じた後のしばらくは、もう夢も希望も無くした状態で、まるで魚の死んだような目をしていて、本当に心配しましたもの…。
正直、あの頃のこの子の波動ってのは、多分ですけど、そういう意味では、相当に低かったんじゃないかなーって思いますね…」
「魚の死んだような目ですか… 笑」
「そうですよ…。 完全にそんな感じでした…」
「まぁでも、それはその時のお母さんの立ち位置、つまり、お母さんの持つ波動の基準からの話であって、その時のHIRO君の波動を低いと取るか、普通と取るか、高いと取るかは、それを感じる相手次第にはなってはくるんですけどね」
「いやぁ…でも、この子のあの状態ってのは私も初めて見た姿でしたから、あの状態ってのは、まぁ、普通は誰から見ても、この人ヤバいなぁって、この人、余程のことがあったのね…ってレベルだったと思うんですけどね…? 笑」
「ハハハ、そこまでだったんですね? まぁ、でも、そんなレベルの人たち、そういう波動域の人たちって、なにもその時のHIRO君じゃなくても、周りを見渡せば、いつでもどこにでも当たり前に沢山いるじゃないですか?」
「そういう波動が低い人たちっていうことですか?」
「はい。 まぁ、何度も言いますけどね、この世の中の出来事やモノゴトに正解や不正解、何が正しくて間違っているなんてものはないんですけどね、
でも、それでも、
自分というものを基準として考えた時には、人間としてこの社会に生きている以上は、どうしてもそういう基準を元にモノゴトを考えてしまうでしょう?
ということはですね、例えばその時のお母さんの判断基準となるラインよりも、それよりも上にいる人たちってのは、波動が高い人たちなる訳ですし、逆にそのラインよりも下にいる人たちってのは、波動は低いものになる訳ですよねー…、
という判断基準で考えたら、そういう波動の低い人たちってのは、お母さんにとっては、どういう人たちに当たると思われますかね?」
「私のその時の立ち位置、基準に考えてですか…? そうですね、よくは分かりませんけど、何かしらにつけてマイナスなことばかり言う人とか、そういうことばかりを考えている人ってのは、ちょっと遠慮したいですね…。
あと、なんにつけても愚痴や文句ばかり、不平不満ばかり言う人っているじゃないですか…?
ああいう人たちってのも、あんまり一緒にいると気が滅入ってしまうので、ちょっと遠慮したいですね…」
「まぁ、今のお母さんが言われたことと言うのはですね、それはお母さん自身の持つリアルな自分の波動を元にした感情ですので、それはそう思うなら、その感情に素直に従うべきなんですよ。
つまりはですね、今のお母さんというのは、そういうマイナス的なことを言ったり、考えたりしてる人たちっていうのとは、交じり合えない波動域にいるってことで、それは自分自身で、そういうのを、ちゃんと分かっていなくちゃいけないことなんです!
よく、こういう言葉を聞いたことがありませんか? 『類は友を呼ぶ』って!」
「あぁ、あります、あります! 類は友を呼ぶ、その言葉って、まさにそういうことなんですね?」
「そうなんですよ。 実際にはこの言葉の通りで、その類というのは必然的にその同じ波動域の類を呼び、またそれ以外の波動域にいる類は、そこに交わりたくともまじわることが出来ないっていう、そういうことなんです。
つまりは、その類が、同じ波動域の同じ類を呼んでは、その波動域に集まる人たちばかりで集まっては友となっていく、
聞き方によっては、これを聞いて心地よくない人もいるかも知れないけど、実際には、この世の中っては、その全ては波動を持っていますから、こういう成り立ちで作られているんですよ」
「なるほど…、そういうことなんですね…」
「ということはですね、本来は波動は同じもの同士の平行線上にしか存在出来ないとしたら、どうなってきますかね?
その類は友を呼ぶ、輪の中に自分がいる時は、もしもそこにいることが心地よくない、そこを脱して、今度は別の波動域にいる類と交わりたいと思ったら、その時はどうしていかなければなりませんかね?」
「その輪から抜けて、別の波動域に行くためにはですか…?」
「そうです。 これは、先ほどの話にも出てきましたよ? 『人が変わるのは自分の持つ定義を変えた時だけ』 と、私はそう言いましたよね?」
「あぁ、そういうことですね? 分かりました! その波動域の輪から抜け出したいなら、まずは最初に自分の持つ定義を変えて、自分を変えて、その発する波動を変えて、他に移っていかなくちゃならないってことですね?」
「そうです。 そういうことです」
「なるほどですね〜」
「でもですね、こういうことって、お母さんの周りにもリアルにありませんか?
本当はですね、自分が持っている定義によって、自分は好んでそのその波動域を選択して、そこで起こる出来事を体験し、そこに集まる類と交わっているのに、
そういう波動域にいながらも、
そこにいる他の類のたちを見ては、あいつはバカだ、こいつはダメだ、はぁ〜〜、なんだかこの世の中、暗い話やつまらないことばかりで楽しいことなんて何もないなーなんて、そんなことばかり言っている人って、周りにたくさんいませんか?」
「いやぁ、いますよ! 今の職場でもいますけど、私はですね、なんか感覚的にそういう人たちとはあまり一緒にいたくないっていうか、交じりあえないんで、そういう人たちとは出来るだけ距離を取っているんですよ…。
なんかその中に入って一緒になって、その人たちと同じこと、例えば、誰かの悪口ばかり言ったり、あの人はどうで、この人はどうで、この職場はどうで、この世の中はどうで、これから先の将来は夢も希望もないみたいな話しばかりをしてると、
いつか自分もそういう中に染まっていってしまいそうな気がして、怖くなる時があるんですよ…。
だから、そういうのが気になるんで、私は普段から出来るだけそういう中には自分から入らないようにしているのは事実ですね…」
「それはですね、本当に今、お母さんが言われて通りですよ。
人が変わるのは定義の持ち方次第だって言ってきましたけどね、その定義ってのは、自分の気持ちに不安定さがある時や、自信がない時ってのは、意外にも他のものに左右されることがあるんですよ。
特に今まで信じてやってきたことが、ちょっとその時に上手くいかなかったり、違っていたりすると、そこを突かれて外部から、それって、違うんじゃない? こうした方がいいんじゃない? なんて言われると、あぁ、そうなのかも知れない… なんてことになってくる訳ですよ。
ということはですね、本来であればそう簡単には変わることのない自分の定義が、そういう外部からの影響で少しづつ変わってしまっては、やがて時間が経てば、以前とは全く違う、定義の持ち主、考え方の人になっていくっていう訳なんです。
ということになると?
その変わっていったのは、定義の変化と、考え方の変化と、人間性の変化と、それと同時になにが変わっていったことになりますかね?」
「なるほど! その人のいる波動域もいつの間にか以前とは変わってしまっているってことですね?」
「そうなんです! だからですね、さっき言っていたお母さんのされている選択は、間違ってないんですよ。
そういう中にいると、いつか自分も同じ類になってしまうのが怖い、それは自分はイヤだという感覚は、素直な自分自身のハイアーセルフの声なんです」
「なるほどですね…。 大茂さんのお話しを聞いていると、なんだかいろんなことが繋がってきましたよ…」
「面白くなってきましたか? じゃあ、先に進みますけども、その時の自分が、そんな波動域から脱したい、そこから抜けて、もっと別の波動域に存在する人たちと交わったり、モノゴトを体験したいと思たりしたら、その時はどうしなければならないと言いましたかね?」
「分かりました! 自分以外の人が変わるのを待ったり期待するんじゃなくて、まずは自分が先に変わっていかなくちゃならないってことですね?」
「そういうことです!」
「なるほどですね〜…」
「となると、もうお分かりですね? まずは自分が変わっていく。 そうすると、そこには必然的にその発する波動も変わっていき、そしてその波動が変われば、結果としてそこに集まる波動域の人々や、出来事も変わってくる。
これってどうですか?
単純にこう考えただけでも、なんだか楽しい方向へと向かっていくような気がしませんか?」
「いやぁ、そうですね! そうやって自分の考えを変えて、波動を変えて、波動域が変わって、そこで出会う人やモノゴトってのは、よくは分からないですけど、その前にいた波動域の時よりは絶対に楽しいような気がしますね?」
「その波動域を何処まで移動出来るかは、その時のその人の考え方の変化と、気持ちの持ち方の変化と、感情の持ち方の変化によって、大きく差が出来ていく訳ですが、
でもですね、どう考えたって、以前いた波動域の世界、そこにいた人たちや、モノゴトが存在する所からは抜けていますから、
その次に訪れた波動域で体験していくことってのは、不思議に思えてくることがいっぱい出てくるし、ワクワク楽しく思えることが増えてくる訳なんですよ!
ここまで私が言ってきてこと、なんとなくはご理解出来ましたか?」
「はい、出来ました!」
マイ・リアルロールプレイング 75(宇宙の法則 その3)終わり。
次回 76に続く。
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