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「自動おにぎり機を導入」ウソだった 北海道池田町の教育長が辞任 台風炊き出し手で握り発覚
北海道池田町は26日、今年4月に新設された町学校給食センターに、1時間に1500個のおにぎりを作る災害対策用の「自動おにぎり成形機」が「導入済み」とうその発表をしていたとして、田中功教育長(59)が引責辞任したと明らかにした。教育課長ら4人も、同日付で減給や戒告の懲戒処分にした。
同センターは、機械が納入されていないのに、4月の内覧会で「導入済み」と説明し、町の広報紙でも紹介していた。しかし8月に池田町がある北海道十勝地方を相次いで台風が襲った際、センターの職員が手でおにぎりを握っていたことから、未設置が発覚。同31日には、職員が手分けして千個のおにぎりを握り、避難者に配っていたという。
町によると、実施計画を立てた町教育委員会が、設備や備品のリストから漏れているのに気付かず昨年7月に工事を発注。同12月に発注漏れに気付いたが、寄贈や他の調理機器との交換を持ちかけたメーカー側と交渉を続け、取り繕おうとしていた。