「韓半島に米戦略部隊配備」宣言なし、早合点で赤っ恥の韓国= 韓米SCM

「韓半島に米戦略部隊配備」宣言なし、早合点で赤っ恥の韓国= 韓米SCM

 韓米両国は今月20日(現地時間)、ワシントンで開かれた韓米年次安全保障協議会(SCM)で、戦略爆撃機など米国の戦略部隊を韓半島(朝鮮半島)に常時ローテーション配備するという内容を両国の共同宣言に盛り込む案を推進したものの、当初の期待とは異なり、この内容は共同宣言から取り除かれた。この件をめぐり、戦略部隊の配備問題に対する韓米間の温度差や食い違いが露呈したのではないか、という指摘がなされている。外交関係者の間からは「米国はやる気がなかったのに韓国が早合点して、国際的に恥をさらした」という批判も出た。

 韓国国防部(省に相当、以下同じ)の当局者は、20日のSCM開始に先立ち「韓米は米国戦略部隊の韓半島常時ローテーション配備に合意しており、引き続き行われる議論を、今回新設される『戦略協議体』で実施する」という趣旨の説明を行った。しかしSCMが終わって発表された共同声明には「両国長官は、拡大抑止能力をさらに強化するための追加の措置を検討することで合意した」という言葉しか盛り込まれず、「戦略部隊の韓半島配備」という表現はなかった。

 これについて国防部は「今回の会議で、米国の戦略部隊の常時ローテーション配備問題を含む、拡大抑止の実行力を高めるさまざまな案を実際に議論した。ただし戦略的考慮に基づき、共同声明にこれを具体的に記すことはせず、代わりに『追加の措置』というあいまいな表現を選んだ」と説明した。

 今回のSCMで、米国戦略部隊の韓半島配備問題は最大の話題だった。北朝鮮の「核の暴走」に対応して、韓国も独自の核武装をしたり米軍の戦術核を韓半島に再配備したりすべきだという主張があり、それに対して米国は拒否反応を示していた。そのような状況で、米軍戦略部隊の韓半島配備は、こうした声を抑える現実的な代案に挙げられていたからだ。

ワシントン=李竜洙(イ・ヨンス)記者
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