政活費不正受給の共産府議 私的流用認め辞職へ 大阪

政活費不正受給の共産府議 私的流用認め辞職へ 大阪
共産党大阪府議会議員団の幹事長を務める朽原亮議員が、白紙の領収書に自分で宛名や金額を記入して220万円余りの政務活動費を不正に受け取り、私的に流用していたことを明らかにし、議員を辞職する考えを示しました。
朽原議員は、これまでのNHKなどの取材に対し、白紙の領収書に自分で宛名や金額を記入し、政務活動費として報告していたことを明らかにしていました。

朽原議員は、26日午後5時から大阪府庁で記者会見し、「議員報酬が3割カットになり、手元に残せるお金が少なくなってしまったので、白紙領収書の発行をみずから思いついた」と述べました。そのうえで、過去5年間で実際にかかった費用は、66万8000円余りだったのに、白紙の領収書に自分で宛名や金額を記入して、220万8000円余りを上乗せし、総額にして287万円余りの政務活動費を不正に受け取っていたことを明らかにしました。

政務活動費の使いみちについて、朽原議員は、「住宅ローンや家族などとの飲食代に充てた」と述べ、私的に流用していたことを認めました。朽原議員は、「府民の税金、公金である政務活動費を、私的利用したのは断固としてあってはならないことで、責任は重大と受け止めている。全額返還し、議員を辞職することで、その責任を取りたい。府民に心よりおわびを申し上げたい」と述べ、議員を辞職する考えを示しました。