『100分 de 名著スペシャル「100分 de 手塚治虫」』が、11月12日にNHK Eテレで放送される。
「名著」と呼ばれる作品を25分間の番組で4回にわたって紐解く『100分 de 名著』。特別版となる今回は、今年でデビュー70周年を迎える手塚治虫をテーマに据える。
番組には女装家でエッセイストのブルボンヌ、映画監督の園子温、精神科医の斎藤環、相愛大学教授の釈徹宗が登場。ブルボンヌはセクシャルマイノリティーの立場から『リボンの騎士』をLGBT問題や性の本質にいち早く迫った作品として読み解いていくほか、園は『鉄腕アトム』の描線の魅力に迫る。
また斎藤は『奇子』『きりひと讃歌』といった作品を通して、手塚のストーリーテリング術が生まれた背景を心理学的に分析。釈は人間の宗教性の根源を描いた作品として『火の鳥』を取り上げ、宗教学の立場から考察する。
なおNHK-FMでは11月3日に『手塚治虫 自身が語ったルーツと音楽』を放送。NHKに残っている手塚の出演番組から手塚の肉声を紹介するほか、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、手塚るみ子、細野晴臣らがゲスト出演する。