小池都知事が川淵氏の批判に「今がラストチャンス」
2016年10月26日18時3分 スポーツ報知
東京都の小池百合子知事(64)は26日、2020年東京五輪・パラリンピックの会場に関し、日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長(79)がバレーボール会場変更案の撤回を求めたことについて「今がラストチャンス」と理解を求めた。
小池都知事が設置した都政改革本部の調査チームは、バレーボール会場などについて建設の見直しを提言。新設が予定されている「有明アリーナ」(整備費約400億円)の観客席(1万5000人以上)規模を縮小する案や、既存の横浜アリーナを整備して活用することなどを提案している。
これに対し、川淵会長はこの日午前の会見で「今回の見直し案は施設を安くすればいいという観点だけで考えられている。複合的な見方がまったくされていない。スポーツのことを知っている人がやっているのかな、と。ただ単にコストだけ見て考えて下さるな、と言いたい」と批判していた。
これに対し、小池都知事は「(川淵氏の発言は)当然だと思います。経緯からすれば、引き続き同様にやってくれとおっしゃるのは当たり前」と理解を示しつつ「けれども、今がラストチャンスとして、納税者に対しても十分納得のいくものになるかどうかを最終的にチェックし、当たり前のことをもう一度確認していく、ということを申し上げている」と厳しい表情で述べた。
今後の交渉については「ご理解いただくことはご理解いただいて、それでもムリなものはムリということで、両方がリアルな判断をする必要があろうかと思います」とし、折衷案を模索していく考えを示した。