英グリニッジ天文台のすぐそばに、英国の全盛期・大航海時代の資料を展示した英国国立海事博物館がある。グリニッジ天文台に近く、毎年観光客が数十万人訪れる場所だ。入場客がこの博物館の屋上にあるカフェでゆっくりと時間を過ごす際、床にペンキで描かれている世界全図を何気なく目にする。だが、この絵には問題がある。それは、韓半島(朝鮮半島)の右側の海が「Sea of Japan(日本海)」と表記されていることだ。観光客たちがそこでそれぞれの国を探し、子どもたちがその上を走り回って遊ぶ際、無意識のうちにその名前を覚えてしまうのではないだろうかと心配になる。
この地図は、古い遺物や文化財ではなく、ただ床に描かれた絵に過ぎず、数年ごとに描き替えられるのだろうと思う。ただちに「東海」の単独表記にするのは難しいかもしれないが、「日本海」と「東海」の併記くらいは韓国の在外公館が少し気にかければできるのではないだろうか。