(左から)洗濯機・乾燥機・洗濯物たたみ機?
「全自動洗濯物たたみ機みたいモノを作れるやつがいたなら、ひと儲けするだろうな。」
ついに発売!洗濯物を自動でたたんでくれる家電
食洗機にお掃除ロボットにと、一昔前なら夢のような家電だった製品が、今ではすっかり生活に溶け込んでいますが、日々の家事をラクにしてくれるのが全自動洗濯機・乾燥機ですね。
上のインターネット・ミームのように「いくら何でも洗濯物をたたむ作業までは無理では?」と誰もがあきらめていたのではないでしょうか。
洗濯機と乾燥機のように、ただ洗濯物を放り込んでおまかせするのとは勝手が違い、洗濯物をとりこんでたたむという作業は、案外面倒なものです。
生乾きなら、もうちょっと干しておくとか、たたみ方を服に合わせて変えたりと、少々頭を使うのでこの範囲は手作業でやるしかないと、ずっと思っていました。
ところが、そんな夢のような家電がついに発売されようとしているのです。
名付けて「全自動洗濯物折りたたみ機」
Mail Onlineより引用させていただきました。
全自動洗濯物折りたたみ機の名称は”Fold Mate”
米サンフランシスコのイノベーション企業foldmaiteが開発。
再生時間7秒
ロボットアームが、洗濯物を同じ大きさに折り・たたむという一連の作業を、1枚につき40秒ほどでやってくれるという画期的な家電です。
大きさは、通常の洗濯乾燥機ほど。洗濯物折りたたみ機の前面についているクリップに、乾いた洗濯物を挟み、本体の中に一枚ずつ取り込んで中でたたむという仕組みです。
再生時間11秒
販売予定価格は本体が700~850ドル、たたむ前にシワをなくすスチーム機能をつけると+200~300ドル。
2017年に予約受付開始、2018年の出荷予定。
発売元によると、すでに10万を超える購入希望者がリストに載っているそうです。
現段階では海外発送は未定なものの、予約件数が多い地域順に対応する拠点を決めるとのこと。詳細は上記HPへ。
「いっちょあが~り~!」と、ここまでやってくれます。すごくないですか?
服の厚みによって違いがあり、一度に15~20枚セット可能。
スチームでシワをなくし、カプセルで香り付け・除菌もOK。
シャツなら半袖・長袖、服の生地の薄め・厚め、そしてズボンもボタンで一つで調節可。
ただし、この夢のような全自動洗濯物折りたたみ機は、タオルや靴下、下着にはまだ対応しておらず、またシワを減らすだけでアイロン代わりにはならないとのことです。
さすがにそこまで求めるのはまだ早かった・・・。
この全自動洗濯物折りたたみ機については、国内でも開発がすすめられているようです。
全自動洗濯物折りたたみ機『/ Laundroid 1』
ここからは個人的な話になります。
洗濯は女の心のありようまで表す
「洗う前の洗濯物までたたむと、芸者仲間からよく笑われる」と話したのは、川端康成の名作「雪国」の「駒子でした。幸薄い境遇を身の回りを行き届かせることで清く生きようとする姿が美しく健気でした。
海外ドラマ「デスパレートな妻たち」で、洗濯したらベッドシーツまでアイロンがけしたのはマーシア・クロス演じる完璧主義のブリー。
他にも市井の人々を描いた外国映画には、軒先に干された洗濯物のシーンがよくでてきます。
おおげさな言い方かもしれませんが、洗濯物の「洗う・干す・たたむ」という行為は、性格や気質だけでなく人の生き様までうつす気がします。
昔、私が海外で仕事していた頃は、同期の女3人でコンドミニアムをシェアして住んでいました。
当時は洗濯のスタイルだけに限ったことではありませんが、家事のやり方がそれぞれに違ってとても面白かったです。
一日に何度も洗濯する、ためてから洗う、シワを伸ばさずに洗濯物を物干し竿にひっかけるなど、三人三様で特に、自分と違う洗濯物の干し方にはかなりインパクトをうけました。
海外の外国人専用マンションのコンドミニアムは、たいてい家具やエアコン、冷蔵庫などの家電付きです。
私が住んでいたところは、洗濯機はあっても乾燥機がなかったので、洗濯物はテラスに干していました。
当時シェアしていた住まいと同期の友人のことで、なぜか真っ先に思い出すのが洗濯物がらみのシーンです。
長旅のあと我が家のテラスに、洗濯物が干してあるのを見つけた時は、ほっとしました。フライト勤務を本格的にし始めると、3人のうち誰かが家にいることは少なかったのです
女がひとつ屋根の下に暮らすと身につけるものすべてが、干された洗濯物を通して同居人の目にさらされることになります。見るつもりがなくても目に入ってしまうのです。
モテ系女子Aはそれなりのインナーウェアご着用、見えないところから違うのだと、色気ゼロ女子に教えてくれました?
使用感たっぷりのバスタオルがちょっと気恥ずかしかったり、こんな趣味があったのかと落差を感じる衣類を見た時は微笑ましかったものです。
小雨が降った際は、家にいる誰かがとりこむのですが、たたんでベッドの上におかれていた時は、ありがた照れくさいような感じでした。
エアラインのユニフォーム洗濯・裏事情
まだ国際線で喫煙席があった頃です。ユニフォームには機内食に加え、タバコのニオイが強烈に染み付いて、フライト後はとにかく臭かったです。
私のいたところでは、みな自宅で洗濯していました。クリーニング手当をケチっていたわけではなかったのですが、速乾・ノーアイロンで全然平気なタイプで気軽に洗濯できたからです。色落ちや痛みが目立ってくると申請して新調してもらえまっした。(体型が変わったときも)
今から思えば目立つものなのに、体操服と同じ感覚で洗って外干していたのですが、そんな無頓着さを誰も気にしない、おおらかな国でもあり、時代でした。
支給されるユニフォーム数では替えが間に合わず、ロングフライトの際はホテルで手洗いしていました。部屋は乾燥しているので翌朝には余裕で乾くのです。
「ああ、今日も疲れた~。」
ユニフォームをバスタブで手洗いする姿に自分でも、哀愁じみたものを感じました。ハードワークとその日あった出来事を、洗濯することでスッキリ洗い流していたような気がします。
洗濯は自分をリセットして、新たな自分に切り替えることに似ています。
終わったらチョーヤの梅酒小瓶を一気呑みしてバタンキューがお決まりでしたが、このあたりはビジネスマンとそう変わず、プライベートではかなりオヤジ化していました。なぜ梅酒だったのかは覚えてません。
最後に
家事の中でも、個人的には洗濯が一番好きです。自宅の洗濯機は乾燥機付なのですが、熱気と湿気を撒き散らすのが苦手なため外干し派です。
「ああ今日もいい天気。」青空を見上げながら干す時の気持ちよさといったら・・・・。
さて、この夢のような「全自動洗濯物折りたたみ機」、皆さんはご興味がおありですか?除菌フリークや毎日忙しい人にはうってつけかもしれません。
個人的には、乾いた洗濯物をクリップにひっかける暇があったら、自分でたたんだほうが早いのではと思いますが、もしこれがアイロンがけまでしてくれるなら絶対欲しいですね。
洗濯物をたたむ作業を面倒に感じているなら「オールハンガー方式」があるのでご興味あればこちら。 blog.soboku.jp
この最新の全自動洗濯物折りたたみ機も、タオルや靴下などは「ちょとまだ我慢してね」風だったので何だかホッとしました。 さすがにロボットもまだ人には勝てないようです。
さて別路線ですが、洗濯物を干す行為が意外なことに役立つ例を紹介して終わりたいと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
面白あったらいいなが商品化。
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