蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】大谷の延長10回サヨナラ打で日本ハム初勝利2016年10月26日 紙面から
◇日本シリーズ<第3戦> 日本ハム4−3広島二刀流がバットで流れを変えた−。日本シリーズは25日、札幌ドームに舞台を移して第3戦が行われ、日本ハムは3−3の延長10回2死二塁、指名打者の大谷翔平投手(22)がこの日3安打目となる右前サヨナラ打を放って初勝利を挙げた。2連勝と好スタートを切った広島は今季限りでの現役引退を表明している黒田博樹投手(41)が先発したが、2−1の6回2死無走者で緊急降板した。 肌に感じ、胸に刻んだレジェンドとの勝負。その一打席、一球が、大谷を次のステージへと引き上げた。同点の延長10回2死二塁。広島5番手・大瀬良の内角低め「見た感じボール」の直球を振り抜くと、打球は一、二塁間を割った。二走・西川が本塁へ。大谷は一塁ベース付近で両手を広げ、ナインの輪の中心で、喜びを爆発させた。 大舞台で実現した黒田との初対戦。「最後の最後で対戦できるのは、うれしい。しかも日本シリーズという大きな舞台で。全力でスイングしていきたい」。その宣言通り黒田との勝負に一層の集中力を見せた。 最初の対決は1回1死一塁。黒田の初球、外角ツーシームを振り抜き、三塁線を破る二塁打で好機を拡大。先制点へとつなげた。 さらに4回の第2打席では、内角へ食い込むカットボールを一閃(いっせん)。右中間越えの二塁打を放った。 前日、栗山監督は「千代の富士さんが貴乃花(当時・貴花田)に負ける。そういうバトンタッチする感じがある」と、91年夏場所で18歳の貴花田が千代の富士を破り、大横綱に引退を決意させた一番を引き合いに大谷と黒田の対決を表現した。最後の対戦は6回。大谷は左飛に倒れたが、その直後、アクシデントで黒田はマウンドを降りた。 第1戦に「僕のふがいないピッチングで負けてしまった」と言う。だから「取られた分の倍ぐらい取り返したいと思って打席に立っている」二刀流。時代が変わる象徴的な場面で放った安打が、シリーズの潮目をも変えるか。「広島に行く前に逆転して、3勝2敗で行けるように」。お立ち台から、札幌のファンに向かってそう宣言した。 PR情報
|