若松、盛り上げ役任せろ

　鋭さを失わない日差しと、まとわりつく湿気。秋とは思えない地で迎える鍛錬の日々に、若松は先頭を切って飛び込む。参加が見送られた１９歳の小笠原に代わって担う盛り上げ役。「元気を出してみんなを引っ張っていくつもりでやります」

　単に声を出すだけではない。「来年が本当に大事になってくると思う」という覚悟を行動で示す。来季はプロ５年目。再建を目指す竜の旗振り役にならなければいけない世代でもある。キャプテンシーを全面に出すタイプではないが、自分らしいやり方でチームを活気づける。

　選抜されたのは２１〜２６歳の１２人。「若手ばかりでの競争だと思う」。今季はチーム最多タイの７勝とはいえ、ノルマの２年連続２桁勝利には届かず、８敗を喫した。「自分を痛めつけてでもレベルアップしたい」とすでに目の色が違う。