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鳥取県中部地震で宿泊キャンセル8千人超

2016/10/26 11:47
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 鳥取県中部の地震の被災地で、観光への影響が表れ始めている。震度6弱を観測した21日以降、県によると、24日までの4日間で少なくとも8357人分の宿泊キャンセルが出た。被害のない県西部や東部の観光地でも来場者が半減し、関係者は風評被害を懸念する。

 世界有数のラジウム含有量を誇る三朝町の三朝温泉。同温泉旅館協同組合によると、例年、秋の観光シーズンは加盟旅館はほぼ満室になる。だが、25日までに計約4500人分の予約が取り消された。広田発事務局長(62)は「設備に問題はない。お客さんに戻ってきてほしい」と話す。

 「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪像が並ぶ県西部の「水木しげるロード」(境港市)は、22~24日の来場者数が昨年同期の約2万5500人から1万3100人に。県東部の鳥取砂丘(鳥取市)近くにある「砂の美術館」でも、22~25日の来館者が昨年の半分以下の約4千人となった。

 平井伸治知事は25日、「県全体に風評被害が広がっている」として地元のPR費用など9千万円を盛り込んだ補正予算を専決処分。27日には県内の観光業者とともに上京し、安倍晋三首相らに支援を要請する予定だ。〔共同〕

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