カナダの介護施設 看護師の女が薬投与などで8人殺害か

カナダの介護施設 看護師の女が薬投与などで8人殺害か
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カナダの高齢者用の介護施設で、看護師の女が、おととしまでの8年間に薬を投与するなどして高齢者合わせて8人を殺害した疑いで逮捕され、警察が動機などを捜査しています。
カナダの警察によりますと、逮捕されたのは49歳の看護師の女で、カナダの最大都市トロントの近郊にある2つの高齢者用の介護施設で、2007年からおととしまでの8年間に、薬を投与するなどして高齢者合わせて8人を殺害した疑いが持たれています。

死亡したのは75歳から96歳の女性5人と男性3人で、現地の警察が外部から寄せられた情報をもとに先月から捜査を進めた結果、2つの介護施設で看護師として働いていた女が浮上し、24日、逮捕したということです。
使われた薬が何だったのかや、どのような方法で投与されたのかは明らかにされていませんが、介護施設には複数の薬が保管されていて、看護師の女も使用できる立場にあったということです。

女は、1995年に看護師として登録され、8人が死亡した施設以外の介護施設でも勤務した経験があるということで、警察は動機を調べるとともに、余罪がないかどうか捜査を続けています。
今回の事件について、カナダでは、国内メディアが「安全であるはずの高齢者向けの施設で起きた」と大きく伝えるなど衝撃が広がっています。