こんにちは。
昨夜は、2018FIFAワールドカップ(ワールドカップ・ロシア大会)最終予選第4戦。
2勝1敗で勝ち点6の日本代表はアウェイで最大のライバル、オーストラリア代表と対戦しました。
オーストラリア代表は、ここまで2勝1分けで勝ち点7でB組の首位に立っています。
追うサウジアラビア代表も同じく2勝1分けで勝ち点は7。
3位のUAE(アラブ首長国連邦)代表も2勝1敗で勝ち点6。
なので、日本代表が入っているB組は、稀に見る大混戦になっています。
日本代表は、今日のオーストラリア代表に勝利できると順位で上回ることができます。
日本代表は、4-2-3-1の布陣。
スターティングメンバーは以下のとおり。
GK 西川周作(浦和レッズ)
DF 酒井高徳(ハンブルガーSV) 吉田麻也(サウサンプトン)
森重真人(FC東京) 槙野智章(浦和レッズ)
MF 長谷部誠(フランクフルト) 山口蛍(セレッソ大阪)
小林悠(川崎フロンターレ) 香川真司(ドルトムント)
原口元気(ヘルタ・ベルリン)
FW 本田圭佑(ミラン)
約4年ぶりに本田圭佑がワントップで起用されました。
彼の得点能力ではなく、前線で起点となりボールを収めることができるところに期待されての起用。
そして、両サイドに得点能力の高い小林悠と原口元気が本田を追い越す動きで、得点率を高める。
マスコミは「ワントップ」といっていたが、「ゼロトップ」。
複数の選手が負傷で出場できないアクシデントに見舞われた日本代表。
明らかに苦しい台所事情からくるディフェンシブな起用です。
対するオーストラリア代表は、ティム・ケイヒルとロビー・クルーズがベンチに。
日本代表にめっぽう強い二人なので、後半の要所で投入されることは明らか。
最近のオーストラリア代表は、ミル・ジェディナクを中心にショートパスをつないでくる。
ヴァイド・ハリルホジッチ監督は、この辺りもスカウティング済みで、トップ下に香川真司を起用。
前線のマシュー・レッキー、トミ・ジュリッチへの球の出どころであるジェディナク。
そこにしっかりとプレッシャーをかけさせた。
清武弘嗣でなく香川の起用を疑問視する声も多かったようです。
ただ、監督が求めているのは「前線からのディフェンス」。
疲労の残る清武より、香川をチョイスした判断は間違ってはなかったと思います。
香川も監督の起用に応え、周りの選手と協力してうまく消すことができていました。
特に前半は相手にやりたいサッカーをさせませんでした。
試合は開始早々に動く。
前半5分にワントップの本田の絶妙なスルーパスから、原口が抜け出す。
GKと1対1の決定機を迎えたが、落ち着いて決めてアウェイの日本が先制に成功。
抜け出した時点で勝負あったが、原口は最終予選3試合連続ゴール。
ハリルホジッチ監督になってから、代表に招集されるようになった今ノリに乗ってる彼。
センターMFやSBなど不慣れな位置で起用されることも多かったサイドアタッカー。
ようやく、本職の左サイドハーフで躍動。
その存在をあらためて示しました。
しかし、後半、その原口が与えた不用意なPKを決められ、スコアレスドロー。
同格以上の相手を向こうに回す際には「アウェイチームの定石」ともいえる戦い方があります。
今日の日本代表は、まさにその戦い方に徹していました。
オーストラリア代表は、中盤をダイヤモンド型に組んできました。
対する日本代表は、4-4-2と4-3-3。
時には、4-5-1と相手の出方に布陣を変化させながら対応。
相手のロングボールに対しても冷静に対応し、相手に付け入る隙をほとんど与えませんでした。
複雑なディフェンスのオーガナイズを完遂していました。
たしかに後半25分を過ぎたあたりから、さすがに疲労が出てきました。
そして、プレスが遅くなり、全体が下がりはじめてしまいます。
ラインが下がった日本代表に対して、オーストラリア代表は得意のハイクロスを仕掛けてくる。
FK、CKも脅威になったが、時すでに遅し。
ディフェンスの数少ないミスを挙げれば、原口がPKを献上したシーンくらいでしょうか。
マスコミのどこを見ても、「勝てる試合を落とした」という報道が多いようです。
どちらかというと、私の立ち位置は少数派になると思います。
今まで、ポゼッションサッカーが日本代表の生命線といわれてきました。
アジアで通用した「自分たちのサッカー」でワールドカップ・ブラジル大会で惨敗しました。
今日の日本代表は、ボール支配率35%。
自陣の低い位置に守備ブロックを築いてカウンターを狙う戦い方。
キャプテン、長谷部誠も試合後のコメントで「プラン通り」と。
経験豊富な彼を中心にディフェンス陣の奮闘ぶりも素晴らしかった。
今日のオーストラリア代表が強かったは別として、「こういう戦い方もできる」と示しました。
ポゼッションを放棄し、カウンターに徹した「自分たちのサッカー」からの決別。
将来に一筋の光明が差した一戦であったと思います。
「こんなに臆病な試合をする姿を見るのは初めて、恥ずかしくなってしまった」
とセルジオ越後が言っているようです。
試合前は「是が非でも勝ち点を獲らないと」といっていたので、筋が通らないですね。
本質を見極めることができず、何でもかんでもリスクのない立場で、批判すればいいというスタイル。
このままでは、もうサッカーファンから相手にされなくなる日もそう遠くありません。
私は、結果的にはドローという結果は悪くないと思っています。
注目されたサウジアラビア代表とUAE代表の試合は、ホームのサウジアラビア代表が3対0で勝利。
これで3勝1分けのサウジアラビア代表が首位に立ちました。
来月15日にホームでそのサウジアラビア代表と今年最後の最終予選を戦います。
来年は、日本代表が苦手な中東でのアウェイが3戦もあります。
なので、次戦のサウジアラビア代表戦は絶対に落とせません。
(延時=文)
2018FIFAワールドカップ最終予選
オーストラリア代表 1-1 日本代表
・05分 原口元気(日本代表)
・52分(P)ミル・ジェディナク(オーストラリア代表)
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