こんにちは。
昨日、観ましたか?今、不動産会社の間でも話題のドラマ。
昔、先輩に
「どんなに頑張ってもノーベル賞を獲ることはない業界」
と言われ、残念な思いをしました。
「高額な商品だからなのか?」
「仲介という他人のものを売るからなのか?」
なかなか世間的に評価の上がらないイメージのある不動産業界。
もしかしたら、アメリカでは不動産屋が大統領になるのかもしれませんが(笑)。
不動産屋が出てくるといえば、『 ミナミの帝王 』や『 ナニワ金融道 』的なコテコテばかり。
そんな不動産業界、しかも売買仲介にスポットを当てたドラマ『 家売るオンナ 』。
人気女優・北川景子演じる美人営業ウーマン、三軒家万智の
「私に売れない家はない!」
と言うキメ台詞が人気で、視聴率も好調のようです。
ただ、私はどうも医療ドラマ『 ドクターX 』に出てくる米倉涼子演じる大門未知子の
「私、失敗しないので!」
と言うキメ台詞を真似たような気がしてなりません。
また、『 家政婦のミタ 』、『 女王の教室 』などの人気ドラマと類似を指摘する声も。
北川の無表情な女主人公の演技が、そういわれてしまうのかもしれません。
しかし、私たちのような不動産業界の人から観るとよくできたドラマです。
これから不動産業界の営業マンとして独り立ちしようとしている方。
そういう方がご覧いただければ、いい勉強になると思います。
例えば、第1話で登場する夫婦揃って医者の買主様。
勤務先の病院近くで、最新設備が揃う一戸建を探していました。
予算は1億円でしたが、条件に該当する物件は病院の近くにはない。
そもそもこの予算で買主様が求める物件が出ることはない。
こういうケース、よくあります。
初回接客の担当・工藤阿須加演じる庭野聖司。
買主様のやりとりを見てると、ニーズをつかめていない、まさに売れない営業マンの典型でした。
ドラマでは、ゴリ押し感が半端なかったので、押しで決まったと思われがちです。
しかし、本当に売れる営業マンはゴリ押しだけではないということ。
きちんと三軒家のように内見の前に売るための準備を入念にしているはずです。
なので、買主様の前で自信を持ってゴリ押しできるのです。
物件を売りたいと思うと、一生懸命アピールポイントを探します。
もちろん学校、近隣のお店や住民情報だけでなく、家族の気持ちまでチェックします。
物件に何度も足を運び、時には夜でも内見し、買主様が住んでいるイメトレをします。
このドラマはそういった不動産業界の細かいところまで作り込んであります。
細かいところといえば、営業車の運転シーンひとつとっても
「カーナビ使わずに裏道を使うから地元を知っているとお客様から信用を得る」
と指導するところや、西向きの物件なら
「お昼から陽が差し込みますから、午前中ゆっくりできます」
とか、墓地が隣に見える物件なら
「逆に将来建物が建たないから日当たりは確保できます」
など、私たちが新人のころに鍛えられた切り返しの話法が、所々に織り込まれています。
「あなたは何者なの?」
と最後に買主様に聞かれると、
「不動産屋です!」
と眼力100%の瞳で、自信満々に答える三軒家万智。
同僚としては悪魔でしょうが、お客様にとってみれば天使でしょうね。
毎回、「不動産あるあるエピソード」が楽しみなドラマです。
また不動産会社が休みの水曜日に放送ってとこもニクいですね。
(延時=文)
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