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僕は大学受験で英語をかなり勉強した。すべてはペーパーテストでいいスコアを取るためである。特に単語と文法の勉強には相当な力を入れていた。そしていざ大学受験が終わった後、生まれて初めて英会話をする機会があった。自分自身、あれだけ英語を勉強してきたのだから、ある程度は会話になるだろうと思った。相手はものすごくゆっくり話しかけてくれたので、なんと言っているかはなんとなく理解できた。しかし、自分がいざ話そうとすると、I think…以降沈黙が続いてしまったのである。

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英語学習初級者でも英語を話すことができるようになる

僕自身の経験からわかることは、机上での勉強と英会話は全くの別物であるということ。多くの人がそれを実感しているのではないだろうか。僕は中学レベルの単語・文法すら口から出てこなかったのである。逆に言えば、中学校レベルの単語・文法を知っていて、トレーニングさえ積めば、英会話をすることが可能になるのだ。僕はメキシコに2度、数ヶ月単位で滞在したことがあるがメキシコ人の多くは日本人に比べ、英単語や英文法を深く学習している人は少ない。それにも関わらず、カタコトな英語で話しかけてくれる人が多い。最初はアメリカが近いからと思っていたけど、そうではないらしい。彼らは非常に陽気で、臆することなく英語を話すのである。そして授業で習った英文法をすぐに自分の言いたいことに言い換えて話すそうだ。自己中なやつが多いからいろんなことを英語で話し、授業が進まないらしい(笑)。けれどもそれは、日本人が英語を話すことにものすごく臆病なだけなんだと思った瞬間でもあった。彼らのすごいところは、知らず知らずのうちに自分たちで瞬間英作文をして、自分のことを英語で伝えるトレーニングをしているということだった。

このことからわかる通り僕たちもトレーニングをすれば必ず英語を話すことができるようになるのだ。今日は今まで学校生活でインプットしてきた知識をアウトプットするための方法を紹介する。使う教材はこれまでにも紹介してきた中学校レベルの簡単な2冊である。その前に発音の学習だけはサラッとやっておいてほしい。英語の発音を勉強することで、英語学習がものすごく捗るようになる。発音を覚えると英語を読むときにスラスラ読めるし、口からスムーズに英語が出てくるようになる。

中学レベルで英語を話す①瞬間英作文

英語を話すためには、頭の中で単語・文法を組み立て、声に出さなければいけない。大学受験ではこんなことはほとんどしない。したとしてもライティング試験で時間をじっくりかけてちょこっと英文を書くぐらいだ。中学レベルの教材を使い、頭の中で単語・文法を組み立て、声に出すまでの時間を短くすること、つまり 自分の思ったことを瞬時に言えるようにするトレーニングがこの瞬間英作文だ。

かっこよくなりたい → I want to be good-looking.
英語を上達させたい → I want to brush up my English skill.
いい笑顔だね → you have a beautiful smile.

これらは文法的にそんなに難しくないのではないだろうか?すべて中学レベルの文法である。瞬間英作文をやっていくうちにこれぐらいのことはポンポンと口から出てくるようになる。単語でちょっと難しいのは[good-looking]と[brush up]ぐらいだろうか?それはこれから英語を勉強していく中で1つずつ覚えていけばいい。

瞬間英作文で意識しなければならないのは次の通りだ。
①瞬間的に口に出せるようになるまでトレーニングする
②1つの文法で数多くの例文を作る
③暗記も大事だけど、それだけでは不十分

①の瞬間的に口に出せるようになるまでトレーニングするというのは、日本語をみた瞬間に英語への言い換えができるようになるということだ。大人になってしまった我々は、どうしても日本語やイメージで物事を考えてしまう。日本語→英語の変換時間を限りなく短くするのがこのトレーニングの役割だ。このトレーニングをすることで、今まで頭の中でのんびり考えてから声に出していたことを、瞬間的に出せるようになる。いわば、ロスタイムをなくすことに繋がる。瞬間英作文をやっても思うように英語が出てこない人は、とりあえず日本語から英語に訳せたら次に行ってしまうというパターンの人が多い。重要なのは、瞬間的に英語を口から出すことであることを覚えておいてほしい。

②の1つの文法で数多くの例文を作るというのはまさに陽気なメキシコ人がやっていることだ。例をあげると、

I want to be good-looking
→I want to watch a baseball game
→I want to play basketball
→I want to be a football player

1つの文法を言い換えるだけで意外と多くのことを表現できることがおわかり頂けるだろう。こうやって1つずつ表現を増やしていけばいい。そして、①と同じく自分の言いたいことを瞬間的に言えるようになるまでトレーニングするのだ。

③の暗記も大事だけど、それだけでは不十分というのは、自分の学んだ瞬間英作文を使って応用させなければいけないからだ。つまり、瞬間的に言い換えることができれば、スムーズに自分の言いたいことを伝えることができるようになる。これは暗記だけでできることではなく、トレーニングをしなければ大学受験の時のような机上の勉強と同じことになってしまう。トレーニングとしては①で瞬間的に言えるようになった後、②でどんどん応用をしていく練習をすればいいだろう。

ここまでトレーニングをすると中学レベルであったとしても、かなり自分の言いたいことを言えるようになるので是非実践してほしい。

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僕が英語を話せるようになるために実践した勉強法では、リピーティングやシャドーイングはリスニング力向上に役立つだけではなく、スピーキング力向上にも役立つと述べた。なぜなら、何度も何度も繰り返し声に出してトレーニングを行うことで、表現を完全にコピーできるからだ。完全コピーした表現はそのまま使ったもいいし、自分の言いたいように瞬間英作文して変えてもいい。もう1つリピーティングやシャドーイングのメリットや英語独特の発音や音の強弱、センテンスの区切りなどを習得できることだ。これを習得することで、英語をスムーズに話せるようになる。

 

実力試しに無料で体験できるオンライン英会話をやってみよう

このブログを見てくれている人は英語を話せるようになりたい人が多いだろう。瞬間英作文やリピーティング・シャドーイングでトレーニングした英語を実際に使うことが大切だ。英会話をする相手がいなければ、無料でできるオンライン英会話を使い実際に英会話をしてみるのもいい。ここには無料体験ができるホームページを載せておく。

 

 

英会話をしてみた後に自分が英会話でできなかった原因を探そう。それが瞬間英作文ができなかったから会話がスムーズにできなかったのか、単語や言い回しがわからなかったのか、リピーティングやシャドーイング不足で相手の言っていることを理解することができなかったのか。そして、その弱点を中心にトレーニングをしていけば着実に英会話力が上がってくる。日常英会話は思っているほど難しいものではなく、トレーニングさえすれば誰でもできるものであると僕は思っている。ただし、継続して学習することが大切だ。巷で噂の聞くだけで英語ができるようになるのであれば、とっくにみんな話せるようになっているだろう。本気で英語を話したいと思っている人は是非瞬間英作文トレーニングとリピーティング・シャドーイングトレーニングをコツコツと継続して行い、実際に街に出て英語を使ってみることが「使える英語」を身につける最短距離であると僕は考えている。