ドゥテルテ大統領が講演 日本に感謝の気持ち示す

ドゥテルテ大統領が講演 日本に感謝の気持ち示す
就任後、初めて日本を訪れているフィリピンのドゥテルテ大統領は、日本で暮らすフィリピン人たちを前に講演し、「日本からは、これまでたくさんの援助を受けてきた」と述べ、日本に対する感謝の気持ちを表しました。
25日から3日間の日程で日本を訪れているフィリピンのドゥテルテ大統領は、午後7時前から都内のホテルで日本に住む1000人近いフィリピン人たちを前に講演しました。
この中で、ドゥテルテ大統領は「日本からは多くの仕事を提供してもらっている。親切に支援してもらい、とても感謝している」と述べ、日本との関係の重要性を強調しました。

一方、みずからが最大の政策課題として推し進める麻薬撲滅について、「国内の対策は着実に進んでいる」として、成果をアピールしたうえで、アメリカなどが強硬な捜査によって多くの市民が巻き込まれ、犠牲になっているとして批判していることについて、「アメリカやEUや先進国は、私の麻薬対策を非難しているが愚かなことだ」と述べ、改めて強く反発しました。

会場からはドゥテルテ大統領が、アメリカなどを批判するたびに大きな歓声が上がっていました。
また、会場の外には大統領を一目見ようと100人を超えるフィリピンの人たちが集まり、大統領が近づくとフィリピンの国旗を手で振りながら大きな声で大統領の名前を繰り返し呼んでいました。