航空機へのレーザー光線照射 罰金の対象に

離着陸中の航空機にレーザー光線のようなものがあてられる被害が相次いだことを受け、国土交通省は運航の安全性に重大な影響を与えかねないとして、こうした行為を罰金の対象とすることにしました。
国土交通省によりますと、離着陸中の旅客機の操縦席付近にレーザー光線のようなものがあてられる被害は、去年1年間で49件、ことしも9月末までに41件確認されるなど、この6年余りの間に合わせて204件起きています。

これについて、国土交通省は運航の安全性に重大な影響を与えかねないうえ、光が直接パイロットの目にあたった場合、視力の低下などを招くおそれがあるとして対策を検討していました。

その結果、空港周辺を飛行する民間の航空機のほか、自衛隊機やアメリカ軍機に対してレーザーを照射した場合、50万円以下の罰金の対象とする方針を取りまとめ、25日の閣議で決まりました。
国土交通省は、航空法に基づく政令などを改正して、ことし12月から実施することにしています。