世の中には様々な疑問があります。なぜヒトは二足歩行なのか、なぜ地球から見た月と太陽の大きさは同じなのか、なぜ戦争がなくならないのか。こうした数ある疑問の中で最も疑問なことが、
なぜカップ焼きそばが焼いて作られていないのか
です。
これが由々しき事態であることは極めて明白ですね。
カップ焼きそばを作る時に使うものはなんですか。そう、それはお湯です。お湯。お湯で作るならそれは焼きそばではありません。ゆでそばなのです。
我々が焼きそばと信じて疑わないカップ焼きそばはゆでそばなのです。
僕はこんな重大な事実に気付いてしまいました。これを全世界70億人が閲覧可能なインターネットに解き放つことは非常にはばかれました。三日三晩寝るに寝れず、昼に寝てしまいました。ぐっすり。
コンプライアンスを守ることにおいて僕の右に出るものはいません。(左に出るものはゴマンといますが)そんなコンプライアンスブロガーの第一人者である僕が公表しないわけにはいきませんでした。
もしこのことが世に知れ渡れば、大地は割れ、雷鳴鳴り止まず、業火にまみれる世になることは容易に想像できます。
ですが、あえて公表することが世を救うと考えました。
ということで、せめてもの償いで
カップ焼きそばを焼いて作ろう
と思います。ちなみに僕の料理の腕前は圧巻です。
準備編
さぁ!まず、準備するのはカップ焼きそばです。近所のセブンイレブンで買ってきましたよ。割り箸を付けてくれませんでした。嫌われているのでしょうか…
どーん!
そう、僕はUFO派です。ペヤング派は許しますが、一平ちゃん派は村八分にしようと思います。あ、ちなみに大盛りを買ってきました。よりによって。
次に準備するのは
フライパンです。
3ヶ月ぶりに再会しました。あんまり仲良くない友だちに久々に会って「お、おう!」というお互い気まずい雰囲気が漂います。
調理編
さぁ、それでは早速作っていきましょう!
おおおおっと!久しぶりの料理で焦ってしまいました。料理初心者でごめんなさい。
これで出来上がるのは炭素の塊です。少し化学な匂いがしますが、大丈夫です。き、きっと。ゴホンゴホン!おえええ…
気を取り直して、まずは開封しましょう。
本来ならここまでです。ゆでそばという軟弱なものを作るならここまでで良いです。
ですが、今日の僕は違います
じゃん!
真っ裸にしてやりましたよ!恥ずかしそうに顔に乾燥したキャベツを付けてる乾麺が愛おしいです。
もうこれで湯切りという道は完全に絶たれました。もう後ろは崖。背水の陣です。
それではついに調理編に入ってやっとの調理です。
壮観です。歴史的瞬間を目の当たりにしています。前人未到、前代未聞。
さぁ、こいつらを火あぶりの刑に処して(料理して)やりますよ(グヘヘ)
オラオラオラオラオラオラオラオラ
どうだ!熱いか!
今までぬるま湯に浸かって(物理的)、焼きそば面してきた連中に一泡吹かせてやりました。してやったりです。これでコイツらもついに一人前の焼きそばになるときです。
ここまでで充分僕の料理の腕前は伝わっていると思いますが、もっと凄いんだぞ、上手いんだぞというのをお見せしたいと思います。
どうぞ
あ。
一流のシェフでも失敗はあります。こ、これは反面教師にしてもらいたく、わ、わざとアップしたんです。
では成功例
great!
bravooo!!
これが三ツ星シェフの腕前です。拍手喝采が聞こえてくるのは幻聴でしょうか。
どうやらそのようです。
そして鮮やかなきつね色。
タイミングもバッチリ。さっきの失敗も計算のうちです。ありがとうございます。
と、ここで具がいい感じになったので避難させておきます。避難というよりは遭難ですね。
香ばしいですね。ちょっと黒いのはご愛嬌でしょう。三ツ星シェフにかかれば余裕です。
と、ここでハプニング発生です。
皿が溶けました
僕の余りの情熱的な作品(具)に皿が負けてしまいました。軟弱野郎です。やれやれ。
そうこうしてるうちにクライマックスです。
ダイナミック!!!神業!!!YouTubeに投稿すれば100万回再生間違い無しです。
これで僕もYouTuberです。好きなこと(フライ返し)で生きていきます。
あ、ちなみに
(いい感じに)焦げました
盛り付け
いよいよ完成!盛り付けです。
ソースも掛けて、青のりも振って
完成☆
う、うっまそおおおおおお!!!!!
とは口が裂けても言えませんでした。
。。。
言葉を失いました。一瞬日本語を忘れていました。
僕の知っている焼きそばとは程遠いです。一体コレは何なのでしょうか。恐らく焼きそばにカテゴライズされるものではないでしょう。はるな愛が女にカテゴライズされないように。
僕はこの世にトンデモナイものを生み出してしまったような気がします。気のせいであることを願うばかりです。
でもまぁ、美味しければ無問題です。
多分。
実食
いざ実食です。
さぁ、どんな味がするかな〜!
堅ぇ
堅い。石だ。
味とか、まずいとかいうリアクションを用意していましたが、それどころじゃありません。堅い。ただただ堅い。
そんじょそこらのせんべいとはワケが違う。おばあちゃんが触れればたちまち歯がボロボロに砕け散る。
これがゆでそばではなく焼きそばなのか。これが焼きそばの力なのか。こんなことならゆでそばで良かったのにと後悔しても時既に遅し。
なんとか噛み砕こうと試みます。焼きそばに噛み砕くという表現を用いるのが適切かどうかの議論は置いておきます。
ただ、焼きそばをすするのではなくかぶり付くという行為を行ったのは初ですし、意味が分かりませんでした。頭が混乱しています。
焼きそばといえば、、、ズルズル
のはずが
ガシッ
果たして今僕が対面している焼きそばは焼きそばなのか。そんな哲学的な問にぶち当たりながら
20秒の格闘の末
やりました。
市の歯の優良児童に選ばれた僕の最強の歯なだけあります。この石、じゃなかった麺?を噛み砕くことに成功しました。
麺を噛み砕く。
示唆に富む表現です。
次は具を頂きます。
黒曜石です。発掘しました。
いっただきま~す!
パクっ
…
…
苦え
ほのかにある焼きそばの香りを後ろから全速力で抜き去っていく炭素。炭素の圧勝です。ディープインパクトの全盛期を彷彿とさせます。あの外から捲くる様は炭素と重なります。
つまり、苦いです。
結論
カップ焼きそばはゆでたほうが美味しい。
ただ、焼きそばを噛み砕くという何にも代えがたい貴重な経験が出来たことは、これから先の就活で活きること間違い無しです。焼きそばを噛み砕いた人間を企業が欲しがらない訳がありませんからね。
みなさんもぜひ就活のアピールのためにも、己の知的好奇心追求のためにもやってみてください。
あ、換気には気をつけてくださいね。
煙が凄いです
後日談
ちゃんと焼きそば復活させましたー!
あ、ゆでそばだ。
これだよ。これ。
これが焼きそば。これこそが焼きそば。もうゆでそばが焼きそばでいいよ。許すよ。
はー!いっただきま~す!!
すすれる喜びです。
これが焼きそば。すすれるのが焼きそば。
ガシッは焼きそばじゃないです。
でも所々、サクサクするのは秘密だよ♡
バイバイ!