JR北海道 路線の半分13区間「単独で維持できず」

JR北海道 路線の半分13区間「単独で維持できず」
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赤字路線が経営の重荷になっているJR北海道が、路線全体のおよそ半分に当たる13の区間について「単独では維持できない」と位置づけ、特に利用が低迷している3区間はバスへの転換も含めて地元と協議する方向で検討を進めていることが分かりました。
人口減少に伴う利用客の減少などで厳しい経営状況が続くJR北海道は、ことし7月、単独では維持が困難な路線を公表して沿線の自治体などと今後の在り方を協議する方針を示しています。

関係者によりますと、これまでの検討の結果、1キロ当たりの1日の平均利用客が200人未満と特に利用が少ない留萌線の深川・留萌間など3つの区間について「鉄道よりもほかの交通手段のほうが適している」として、バスへの転換も含めて地元と協議する方向で検討を進めていることがわかりました。
さらに利用客が2000人未満の路線のうち宗谷線の名寄・稚内間など8つの区間については鉄道は維持したいものの単独では費用が賄えないため、今後の費用負担について地元と検討を始めたい区間と位置づける方向です。

このほか、すでに廃止が決まっている区間などを合わせるとJR北海道が単独では維持できないとする路線は13区間と、全路線のおよそ半分に当たる1200キロ余りに上る見通しです。
路線の見直しには地元などの強い反発も予想されることからJR北海道は、今後慎重に最終的な検討を進め、公表時期を決めることにしています。