結婚式というムリゲー
「結婚イベントをこなすだけ」なら「人間・生きてる・死んでない」でいいかもしれないけど、婚姻届を出して終わり!ってことはなく、生活を共にする相手ということを考えないと壊れるのは必然。結婚したい病ってアラサーの流行り病ながら「結婚式をしたい」と「結婚したい」を混ぜてるパターンもある。
— ぱぷりこ 書籍版『妖怪男ウォッチ』発売中 (@papupapuriko) 2016年10月24日
「結婚をしたい」ではなく「結婚式をしたい」と考える女子が多いことにちょっとたじろいでいる。どうして自分が結婚をしたくなったのかを考えると、色々な出来事を共有したり、仕事や家事へのやり甲斐がといったところが中心かなと思うのだけど、結婚式を考えると憂鬱になる。できることならしたくない。
「いまや携帯番号しか知らない友達」一人一人に聞いて回ってリスト化して、出席欠席を把握して参加人数を予測し都合によっては日程を調整し、親戚にヒアリングを行い…でもう「無理無理無理!」ってなる。そんな仕事がデキるサラリーマンみたいな事、昔は本当に全員出来てたの…!?
— IEND (@IEND29) 2016年10月23日
ずっと続いている友達が多い方ではないし、ネットと会社と学校と親族が交差する二次会は地獄でしかない。最初に入った会社は「慶応のテニサーでした」みたいな人も多かったので100人単位の結婚式もあって「住んでいる世界が違う」ということを思い知った。これを僕自身でやるのは無理ゲーだし、「池田」と呼ばれそうになるたびに、吹き矢で眠らせる必要がある。
あの頃の写真はもう撮れない
もう取り返しようもないのは写真の問題である。深きインターネットに棲まう僕らはカメラを向けられると露骨に嫌な顔をしてきから、僕自身の写真はもちろんだし、誰かと一緒に写った旅行写真すらろくに残っていない。食事や風景の写真は沢山あるのに。
深きものどもたる僕らは顔を撮られたら死ぬ病に掛かっていたし、未だに実名顔出しのインターネッツを眩しく感じるのだけど、「結婚式の余興スライド」という観点からすると非常に厳しい。婚活サイトにプロフィール写真を登録することすらできない。
あの頃の写真はもう撮れないのだから、今からでも友達との写真を撮っておくとか、そういうのが一番の婚活なのだろう。海外挙式が増えたのは、結婚式にまつわる諸々をオミットしたい事情がありそう。華やかな結婚式で一発逆転したいみたいなのは無理なので、深きものども同士で密やかに籍を入れるためにも、はてな婚活しかないのだ。
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