TPP 民進と共産欠席で参考人質疑 与野党攻防続く
TPP協定の国会承認を求める議案などを審議している衆議院の特別委員会は、25日午前、委員長が職権で決めた参考人質疑を、民進党と共産党が「あまりに強引な委員会運営で認められない」と欠席する中で行うなど、与野党の攻防が続いています。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案を審議している衆議院の特別委員会は、24日理事会で今後の審議日程を協議したものの折り合わず、民進党が退席する中、塩谷委員長が職権で25日の参考人質疑を決めました。
25日朝開かれた理事会で、民進党と共産党は「きのうの夕方になって、急に参考人質疑を行いたいと提案するのはルール違反だ。月内に採決するという日程ありきの、あまりに強引な委員会運営で認められない」などと強く抗議しました。
このため参考人質疑は、民進党と共産党が欠席する中で、午前9時すぎから与党が推薦した2人の参考人だけが出席して行われ、自民・公明両党と日本維新の会が質疑を行うなど、与野党の攻防が続いています。
25日朝開かれた理事会で、民進党と共産党は「きのうの夕方になって、急に参考人質疑を行いたいと提案するのはルール違反だ。月内に採決するという日程ありきの、あまりに強引な委員会運営で認められない」などと強く抗議しました。
このため参考人質疑は、民進党と共産党が欠席する中で、午前9時すぎから与党が推薦した2人の参考人だけが出席して行われ、自民・公明両党と日本維新の会が質疑を行うなど、与野党の攻防が続いています。
自民 森山氏「採決日程考えていない」
与党側の筆頭理事を務める、自民党の森山前農林水産大臣は、記者団に対し「参考人質疑は、手続き上はなにも瑕疵(かし)はないと考えているが、非常にタイトな日程のなかでの決定であったことは否めない。野党に出席していただけないことは極めて遺憾なことで、今後そうならないよう真摯(しんし)に協議を続けさせてほしい。採決の日程について議論したことはなく、いつ採決をするか、今考えているわけではない」と述べました。
民進 山井氏「2度目の参考人質疑強行に強く抗議」
民進党の山井国会対策委員長は、記者会見で、「2度目の参考人質疑の強行に強く抗議したい。1度ならずも2度も、与党の賛成派の参考人だけで審議を強行するのは異常としか言いようがない。本来、円満な委員会運営をリードするはずの与党が、逆にわざわざ委員会を混乱させるようなことをしているのは、非常に問題だ。TPPに関しては、国民の中でも不安や疑問、賛否両論多々あるので、採決日程ありきではなく、しっかりと国民の理解に資する、丁寧な充実した審議をしていきたい」と述べました。