米国弁護士に聞く!

123

 

インタビュアー

これから米国弁護士資格を目指す方が、意識しておくべきことはなんですか?

清原弁護士

米国弁護士資格を取って、「何をしたいのか」を明確に意識しておくことが重要です。
資格を取得しただけでは、いわばペーパードライバーのようなものだからです。

清原弁護士例えば、弁護士としてのキャリアを築くということであれば、米国内で弁護士として働くのか、日本で働くのかということを、選ぶことが重要です。

前者であれば、Bar Examに合格するというレベルを遥かに超えた、高い英語力が必要です。語学力は一朝一夕には伸びないので、将来を見据えて、語学力を磨いておくべきでしょう。もちろん、米国の法律事務所で日本人が働くのは狭き門ですが、米国弁護士資格を最も活かせるのは、やはり米国の法律事務所での勤務です。実現すれば素晴らしい経験ができると思います。

後者の場合、日本の弁護士資格が無い方の場合は、外国法事務弁護士制度の適用を受けます。登録までの様々な要件や、制約もあるので、確認をしておくのがよいでしょう。日本の渉外事務所や、米国法律事務所の日本事務所なども考えられます。

日本の法学教育では、英語力や国際感覚まで磨くことができず、国際法務の場面では、まだまだ人手が足りないと思います。これから米国弁護士を目指される方も、活躍の余地があるのではないでしょうか。

インタビュアー

最後に、カリフォルニア州のBarExamを目指す方に、メッセージをお願いします。

清原弁護士

清原弁護士国際法務においては、単に英語を読めるだけではなく、英語で表現する能力が求められます。もちろん、ネイティブのような流暢な英語ではなくてもかまいません。誰の目から見てもおかしくないという豊かな英語表現を身につけるには、カリフォルニア州のBar Examはいい機会です。

逆に、カリフォルニア州のBar Examに合格しているということは、法律知識だけでなく、英語力を備えていることを証明できます。その意味では、カリフォルニア州の弁護士資格は、目指すことに十分な意義があると思います。

インタビュアー

本日は、日米の試験の相違など、有益なお話しをお聞かせいただき、ありがとうございました。



取材/2011年5月1日


無料資料請求 無料セミナー予約 お問い合わせ