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2016年10月25日 08時11分 UPDATE

エンタメよもやま話:誰が音楽をタダにした? “違法コピー”第1号犯特定 その意外な真実とは (1/5)

Webにタダで音楽を流し始めたのは誰か。この疑問に答える面白い1冊が登場した。「誰が音楽をタダにした?」(スティーヴン・ウィット著)だ。

[産経新聞]
産経新聞

 既に音楽ファンのみなさんはご存じだろうと思いますが、楽曲のデータを受信しながら同時再生する定額制のストリーミング型音楽聞き放題サービスの世界最大手で、2008年からサービスを開始したスポティファイ(本社・スウェーデン https://www.spotify.com/)が今年9月29日から遂に日本でもサービスを始めました。

 4年前、2012年2月26日付の本コラム「1500万曲タダで聴き放題! 北欧生まれの音楽配信サービス『スポティファイ』日本上陸間近

 でご紹介したように、この年から日本版の先行登録の受け付けを開始しましたが「成功を確実にするための4年間の入念な準備」(スポティファイ側)を経て、ようやく日本でのサービスをスタートさせました。

画像 音楽を一番最初にウェブ上にタダでばらまいたのは誰か?というの素朴かつ難解な疑問に答える1冊「誰が音楽をタダにした?」(早川書房)http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013326/

 というわけで、いまや世界中どこでも、音楽といえばパソコンやスマートフォンを使い、スポティファイのようなサービスで楽しむか、ユーチューブでタダ見・タダ聞きするのが主流になってしまいました。

 もはやCDは過去の遺物。かつて一世を風靡(ふうび)した米アップルの有料音楽配信サービス、iTunes(アイチューンズ)のような1曲ごとのダウンロード購入すら、すっかり時代遅れ……。

 科学技術の進化速度の凄まじい早さにあぜんとしてしまうのですが、ここでみなさん、ちょっと考えてみましょう。CDが過去の遺物になり、音楽の楽しみ方が全てウェブ上で完結するような味気ないものになってしまったのはなぜでしょう?。

 その答えはひとつしかありません。誰かがウェブ上にタダで音楽を垂れ流したからです。この忌まわしい海賊行為が全ての元凶なのですが、では一体、そいつはどこの誰で、いつからそんなことになったのでしょうか?

 この素朴かつ難解な疑問に答える強力に面白い1冊が登場したのです。「誰が音楽をタダにした?」(スティーヴン・ウィット著、関美和訳、早川書房、2300円+税 http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013326/)。今週の本コラムでは、このあまりにも面白過ぎる書籍についてご紹介したいと思います。

▼早川書房の『誰が音楽をタダにした?』紹介ページ http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013326/

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