【バドミントン】山口茜が2大会連続制覇!リオ金マリン撃破で自信

2016年10月25日6時0分  スポーツ報知
  • デンマークオープン女子シングルスで優勝した山口茜(ロイター)
  • トロフィーを手に笑顔の山口(ロイター)

 各種目の決勝が行われ、女子シングルスは世界ランク10位の山口茜(19)=再春館製薬所=が、同6位の戴資穎(台湾)を2―1の逆転で下して優勝した。上位選手が集まるスーパーシリーズ(SS)で、韓国オープン(OP)に続く2大会連続制覇。リオ五輪金メダルのC・マリン(スペイン)ら強敵を続けて倒し、2020年東京五輪へ順調なスタートとなった。

 山口にとって、成長を感じるSSの今季2勝目だった。フルゲーム、58分に及んだ激戦。戴が打ったシャトルがアウトになるのをゆっくり見送り、優勝が決まった。淡々とシャトルを拾う姿はいつも通りだったが、勝者の心の中には「今大会で世界と戦える手応えみたいなもの」が残った。

 第1ゲームは緩急で揺さぶられて、「少しまずい流れ」で落とした。そこから得意のトリッキーな攻めを繰り出す展開にシフト。最終ゲームは5―7から7連続得点で突き放した。フットワークが向上したことで課題のスタミナが温存でき、最後までキレを失わなかった。動きのよさは「劣勢でも自信を持ってプレーできている」と、メンタル面にもプラスに働いている。

 韓国OPは世界ランク上位が欠場し、韓国と日本選手のみの対戦。3年ぶりのSS制覇に喜びと同時に「強い選手とやれなかった」と物足りなさもあった。今回はSSの中でも全英と同じ「プレミア」に位置づけられ、韓国OPより格も賞金も与えられるポイントも高い。第8シードで臨み、準々決勝でリオ五輪銅の奥原希望(21)=日本ユニシス=、準決勝でリオ五輪金のマリン(スペイン)と格上2人を撃破したのは大きな収穫だった。

 4年後の東京五輪は「まだ意識できない」というが、朴柱奉監督は奥原とのダブルエースに「2人で切磋琢磨(せっさたくま)すればもっと成長できる」と期待する。1試合ずつ難敵を倒した先に、4年後の金メダルは待っている。

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